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20代で発症した痛風の原因。水分摂取の少なさ、体質、遺伝

この記事は20代の男性に書いていただきました。

……………

 私は26歳男性です。痛風発作が起きたのは2年前の24歳の時です。あの時の痛みは今でも覚えています。経緯を説明します。

 私の仕事はスーパーの野菜コーナーの社員です。痛風発作が起きた前日の朝、起床しベッドから降りると、なんだか右足の親指の付け根あたり(母指球の下あたり)に違和感がありました。もみほぐしたくなるようなムズムズした感覚と言いますか、筋が張っているような、何とも言えない感覚でした。

 しかしその日は「ただ歩き疲れただけだろう。」と思い(スーパーマーケットの店員は常に立ち仕事で動き続けるため(1日5000~6000歩歩きます)、いつも通りに出勤をし、いつも通りに品物を陳列していました。しかし1日通してずっと気になって仕方がなかったため、仕事終わりに近所の整形外科に受診しました。

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1、初めの受診では「種子骨炎」と診断

 最初の病院ではレントゲンを撮り、医師の問診を行なった後に投薬を受けました。診断の結果は「種子骨炎」の診断でした。よく歩く人にありがちな病気の様です。足の裏の先端のあたりに、種のような骨(種子骨)がいくつかあり、負担がかかりすぎると炎症を起こして、痛みが出てしまうというものでした。

 投薬の内容は、念のため痛み止めと、炎症を抑える飲み薬、患部に貼る湿布を投薬されました。

2、薬を飲み続けても一向にひかない違和感

 それから1週間ほど言われたとおりに湿布を貼り、飲み薬を飲み続けました。しかし、1週間ほど経っても一向にその違和感が消えなかったのです。ただ、激痛でもありませんでしたし、仕事に支障はなかったため気にせず仕事を続けていました。

3、痛風発作と激痛

 診察を受けてから1週間ほど経った朝、いつも通り起床し、ベッドから降りたその時でした。足が床に触れた瞬間、とてつもない激痛が走りました。例えるなら酷い捻挫をした瞬間のような、一瞬で激痛が走る感じです。捻挫をする時ってグキッって足がなりますよね。そしてうずくまるくらい痛いと思います。その痛みをもっと酷くした感じです。

 当然歩けもしません。歩くどころか右足を地面に触れさせることもできません。靴下も履けませんでしたし、車のブレーキやアクセルを踏むことすらできませんでした。しかしその日なんとか根性で出勤をしました。地面に触れても痛くない個所を探し、そこのみに多重を少しかけ、足を引きずりながらなんとか出勤しました。ほとんど左足だけで歩く、「ケンケン」をしているような状況でした。

 しかし、出勤をしたものの、もちろん動くことができず、上司から病院に行くよう指示を受けました。最初の病院とは別の病院に行きました。

4、セカンドオピニオンにより、痛風と診断

 別の病院(整形外科)に行き、まずは痛みの程度を聞かれました。相当痛いこと、別の病院では種子骨炎と診断されたこと、医師の通り治療をしていたが全く治らないこと、などを話しました。結果、痛風かもしれない、ということで痛い個所をエコー(超音波診断装置)で確認。尿酸塩結晶が溜まっている、とのことで痛風の疑いが強いことが判明しました。それから血液検査もしました。

 その後、痛みを抑えるため、「ステロイド注射」がとても効くということで注射をしてもらい、その日は帰宅しました。びっくりすることにあの激痛が、注射を打ってからものの30分ほどでなくなったのです。恐るべき効果でした(ただ副作用もあるため使用するには厳しい決まりがあるみたいで、多用は禁止されているとのことでした)。

 数日し、血液検査の結果を受け取りに病院に行きました。結果は、「尿酸値6.7」でした。その日の体調などにより1前後は上下するということで、完全な痛風患者とは言えないが、予備軍ではあると診断されました。その後一度も痛風の発作は起きていません。まぁ、日々の生活で気を配っているというのもあると思いますが。

5、痛風前の生活と、痛風発作が出た原因

 私はその当時24歳です。痛風は30~40代の方に多い病気と言われていますので、20代で発症するケースは珍しいです。その為に、最初の医者はまさか痛風だとは思わなくて、診断のミスをしてしまったのではないかと思います。

 痛風にはアルコールが良くないのですが、確かに当時お酒は好きで、週に3,4回ウィスキーをグラスに1杯、缶ビール1~3本程度を飲んでいました。ですが、これだけが原因で痛風発作が起きたとは思いません。

 では痛風発作が起きてしまったのか。私の考えられる原因はこれでした。
1、遺伝的なものや体質的なもの
2、排尿回数が少ない(水分摂取が少ない)

 1についてですが、家族に痛風患者はいません。ただ糖尿病家系であり、家族は皆、臓器が弱いので、血糖値や尿酸値などが高くなってしまうのかもしれません(医師にそう言われました)。あとは体質ですが、私の友人に尿酸値9でも痛風発作が起きない人もいました(かなり肥満ですが・・・)。低めの数値でも発作が出てしまう人もいれば、高くても出にくい人もいるのです。

 また、尿酸を排出しにくいタイプ、尿酸を作りすぎるタイプ、もしくはこれらを両方持っているタイプの人がいるそうで、私は両方持っているタイプかもしれません。

 2についてですが、私はその当時排尿が1日2回ほどでした。もちろん医者に少なすぎると言われました。水分は1日通して、お昼に小さいパックのジュース1つと、夕飯時にコップ1杯の水分を摂るくらいです。排尿により体内の尿酸を外に出すことができるため、積極的に水分を摂取し、おしっこに行かないといけません。ちなみに、成人男性の1日の水分摂取量は、1.5リットルのようです(私は半分以下の摂取量でした・・・)。

6、経過

 遺伝的なものはどうにもなりませんので仕方ありませんが、水分は積極的に摂取するようにしました。飲食店に行くときは必ずお水は飲むようにする、水筒を持参し、お昼や1日の空き時間などで積極的に摂取するなど気を付けています。

 食生活はそれほど変えていませんが、バランスの良い食事は常に意識するようにしています。あとは食べる順番も意識しています。温かい味噌汁等の汁ものを最初に飲み、次にサラダ、それから動物性の食品、メインのご飯を食べるようにしています。この順番で食べると血糖値が上がりにくくなり、健康には良いようです。

 その結果、現在は26歳と、2年が経過しておりますが、あれから1度も痛風発作は起きていません。規則正しい生活リズム、バランスの良い食生活、しっかりと水分を摂ることが改善の糸口になっているのかもしれませんね。

[参考記事]
「20代の女性なのに痛風。原因は80キロにもなる肥満」

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