痛風をひとたび起こすと、急な激痛に数日悩まされてしまいます。病院に行ける場合は、まず医師の診断を受けて痛風の痛みを止めてもらいましょう。
しかし、この痛風発作を起こすのは、夜中であることも多く、すぐに病院に行けない可能性があります。その場合、市販薬で一時しのぎをしなくてはいけません。そこで、市販薬の使用についての注意点をご紹介します。
◆ 使用してはいけない市販薬
痛風の激痛は、関節に炎症が起こっている状態なので、消炎と鎮痛の作用がある薬を第一選択としたいのですが、使用する薬を間違えると、尿酸値が上がってしまい、かえって痛風を悪化させます。
痛風を悪化させるのは、「アスピリン」を含む薬です。アスピリン(アセチルサリチル酸)は、消炎・鎮痛・解熱の作用があるので、一見効果的な薬に思えますが、痛風に関しては、逆効果なので注意しましょう。
◆ 具体的なアスピリン系市販薬
アスピリン系の市販薬には、どのようなものが該当するのでしょうか。薬局で購入できるアスピリン系の薬は、バファリン、エキセドリンA、ケロリンなどです。薬局で必ず見たことのある市販薬かと思いますが、これらの市販薬は、痛風が起こっている状態では、どんなに足が痛くても服用してはいけません。
◆ 使っても大丈夫な市販薬
痛風発作のときの痛み止めは、市販薬ではロキソニンやイブ、ボルタレンであれば、一時しのぎとして使用は可能です。
ただし、ロキソニンは、第1類医薬品になるので、薬剤師のいる薬局に行かないと買うことができません。イブも非ステロイド系の消炎鎮痛剤ですので、ロキソニンと同じく使用可能です。ロキソニンやイブは飲み薬ですが、ボルタレンはテープ剤や塗り薬になります。
ただ、これらの痛み止めは、副作用として胃腸障害を起こすこともあるので、胃腸の弱い方は、薬剤師によく相談の上で使用してください。
◆ 尿酸値を下げる薬について
痛風が起こってしまった時の一時しのぎとして、市販の痛み止めを使うことは可能ですが、根本的な原因である尿酸値を下げることは、これらの市販薬ではできません。
痛風発作により、激痛に見舞われた関節は、痛み止めでやり過ごせば、数日で治まるかもしれません。しかし、その原因である尿酸値が下がっているわけではないので、生活の改善をして痛風発作を起こさない努力をしましょう。
[参考記事]
「痛風の予防はどうしたらいいの?」
ボルタレンはテープ剤や塗り薬
も これらの痛み止めは、副作用として胃腸障害を起こすこともある
のですね。 勉強になりました。
私は ジクロフェナクの座薬を処方してもらっていますが胃腸障害の話しは医師より説明がありませんでした。