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[痛風の予防策]薬を使わないで尿酸値を下げる方法

 

 尿酸値が高くなってしまった、まだ関節に痛みがないものの、高尿酸血症の状態が続いているなど、尿酸値が高いことが悩みの人は増加しています。

 尿酸値を下げる方法は薬に頼ることもありますが、薬以外でも尿酸値を下げる方法はあります。ここでは、薬以外で尿酸値を下げる方法をご紹介します。

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痛風の予防策①プリン体の多い食品は摂らないようにする

 尿酸値が高くなるということは、食生活が影響している可能性があります。尿酸は、いらなくなったプリン体が分解された後に残る産物ですが、主に尿として体外に排泄されます。尿酸のもとであるプリン体を多く含む食品を摂りすぎると、必然的に尿酸が多くできますので、高尿酸血症になってしまいます。

 どれがプリン体の多い食品かを知り、なるべく多く食べないように気をつけると良いでしょう。日本痛風・核酸代謝学会の高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインによると、1日のプリン体摂取量は400mgを超えないようにすることが推奨されています。

 プリン体の多い食品は、レバーといった動物の内臓などに多く、また魚の干物などもプリン体の多い食品に該当します。特に鶏レバーやイサキ白子、マアジの干物、カツオブシなどは、100g中にプリン体が300mg以上含まれるので、高プリン食と呼ばれ、尿酸値が高い人にはお勧めできない食品です。

 牛や豚のレバーは、100g中にプリン体が200mg以上は含まれるので、やはり食べない方が無難な食品です。同じ肉類でも、牛肉のカタロースやヒレ、リブロース、豚肉のバラやロースは100g中のプリン体含有量が100mgを切る「プリン体の少ない食品」になるので、こちらを食べるようにすると良いでしょう。

 野菜や穀類、豆類はプリン体が少ないので、積極的に食べるとよい食品になります。ただし、干し椎茸はプリン体が高いので、こちらは避けるようにしてください。

 また、プリン体は、煮たり茹でたりすると煮汁に溶け出すので、調理法も工夫してみるとプリン体をカットすることができます(参考記事「 [痛風の予防] プリン体の多い食品は調理(料理)の仕方で減らせる」)。

痛風の予防策②飲酒をやめる

 ビールにプリン体が含まれていることは有名ですが、アルコールはプリン体をあまり含んでいなくても尿酸値を上げる作用があります。尿酸値を上げないためにも、アルコールはできる限り控えてください。

[参考記事]
「痛風とアルコールの関係」

痛風の予防策③尿量を増やす・尿をアルカリ性にする

 尿酸を排泄させる手段のひとつに、尿の量を増やすことと、尿をアルカリ性にすることがあります。

 尿酸の多くは、腎臓から尿として体外に排泄されます。このため、1日に2リットル以上の尿を出す努力をすると良いでしょう。これには、水分の摂取を2リットル以上することが必要です。水分摂取の際は、ジュースなどはやめて、水かお茶を飲みましょう。

 そして、より尿酸を排泄しやすくするために、重曹を使用する方法があります。重曹を使用するのはなぜかというと、尿をアルカリ性にして尿酸の排泄をしやすくするためです。尿酸は、尿が酸性だと溶けにくい性質があり、アルカリ性の方が良く溶けます。重曹というと聞きなれないかもしれませんが、ベーキングパウダーの商品名でわかる人も多いのではないでしょうか。料理にも使えるので、食べることができるものです。

 重曹はどこで買えるかというと、ドラッグストアなどで簡単に手に入れることができ、しかも安くお手軽です。ドラッグストアでは、炭酸水素ナトリウムという名前で売られており、500gで200円くらいですので、尿酸値が高い方は、探してみてはいかがでしょうか。もちろんネットでも購入可能ですが、食用か医薬品なら使用しても大丈夫ですが、工業用の重曹は、食べられないものもあるので注意してください。

 重曹水の作り方は、重曹をコップ1杯の水(約250ml)に小さじ半分~1杯入れるだけで、簡単に作れます。しょっぱくて飲みにくい場合は、同じく尿をアルカリ化するクエン酸を入れると飲みやすくなります。ただし重曹はナトリウムが含まれるので、過剰摂取は塩分の摂りすぎとなりますので、1日5gまでとし、腎臓が弱い人や、高血圧の人は重曹水を飲むのを控えましょう。

 また、尿をアルカリにする方法は他にもあり、例えばほうれん草や海藻類です(参考記事「野菜(ビタミンC)を食べると痛風に効果があるのか」)。

普段食べているもので、尿のアルカリ化が可能な食品は、ほうれん草やゴボウ、サツマイモ、ニンジンなどの根菜類やシイタケ、大豆などです。
ヒジキやわかめなどの海藻類も、尿をアルカリ化してくれます。

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