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痛風になったら何科に行くべきか

 

 いざ痛風になった時、病院に行きたいけれど、何科に行けば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。

 痛風発作が起こったら、関節が腫れあがるので、見た目からすると外科や整形外科を受診するのが妥当かと考える方もいるかと思いますが、本当は何科に行くと良いのでしょうか。

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◆ 受診するべき診療科

 痛風になってしまったら、まずは「内科」を受診します。痛風は、血清中の尿酸値が高いことから、関節に尿酸の結晶が溜まってしまった結果、激痛が走るので尿酸を減らさなければなりません。この病気は、代謝の問題なので通常、内科での治療になります。

 外科でも骨折やケガでの腫れでなければ、痛みを抑えるような処置はしてくれますが、尿酸値を下げるなど、根本的な治療に関しては内科が専門になります。

◆ より本格的なのは痛風外来

 痛風発作や尿酸値が高い状態の高尿酸血症になってしまったら、普通の内科でももちろん大丈夫ですが、より痛風に精通しているドクターがいる、「痛風外来」の看板がある病院もお勧めです。

 高尿酸血症から痛風発作を発症している患者さんの中には、合併症になってしまっている方も珍しくありません。尿路結石や腎障害、糖尿病、メタボリックシンドロームなどが高尿酸血症と一緒にある場合があるので、きちんと検査が必要になります。

 高尿酸血症の治療と、個々の合併症の治療を行う場合には、血清尿酸値に影響を与えないように治療する必要があるので、より専門性の高い病院を選ぶのも大切です。

◆ 痛風外来での検査と治療

 痛風外来では、問診にはじまり、採血や採尿、関節レントゲン検査などで詳しい検査が行えます。また、治療方針を決めるために重要な、「尿酸クリアランス検査」も行えます。

 痛風になるからには、尿酸値が高い状態である高尿酸血症なのは言うまでもありませんが、血液中の尿酸が高くなる原因は3種類あります。

①肝臓で尿酸が多く作られ過ぎる尿酸産生過剰型
②腎臓から尿酸が排出されずらい尿酸排泄低下型
③これらが合わさった混合型

 クリアランス検査とは、この3種類の病態分類を行うための検査であり、痛風の原因や治療、どの薬を使用するかを選択する上で、重要な検査になります。

[参考記事]
「痛風の症状とは」

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