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20代で痛風になる原因は何が考えられるか

この記事は20代の男性に書いていただきました。

………….

 私は現在28歳男性ですが、24歳の時に医師に痛風と診断されました。当時の体型としては身長170cm・体重55kgと細身ですが、食は太い方でした。食事量は他の男性の1.5倍程度で、お酒もおつまみも大好きでした。特にビールが好きで飲み会では浴びるように飲んでいました。また飲み会のない日の自宅でも1日に缶ビールを数本飲むのが日課で、おつまみに関しても白子・エビを好んで食べていました。

 100g当たりのプリン体量が200mgを超えるとプリン体が多いと判断できますが、白子やエビのプリン体は種類によっては200mgを超えます。

100g当たりのプリン体量

大正エビ 273.2
シバエビ 144.2
イサキ白子 305.5

帝京大学薬学部物理化学講座 薬品分析学教室

 年々飲む量とおつまみの量も増えていき、次第に膝に違和感を覚えるようになりました。その時は気にしませんでしたが次第に違和感は痛みに変わっていき、数週間経つと歩くたびに痛みが出る、階段が登れない状態まで悪化してしまいました。病院へ行き、問診や血液検査などをした結果、24歳にして痛風と診断されました。

 原因はビール(つまりアルコール)だと自分でもよく分かっていました。またイカやエビなど海鮮類にもプリン体を多く含むものがあるとは知らず、気づかないうちにプリン体を大量に摂取する生活を送っていました。

 医師からは「20代で、しかも痩せているのに痛風なんて珍しいです。治療が必要ですが、年齢と原因を考えると薬よりも生活の改善が望ましいでしょうね」と言われました。そのため内服薬なしの食生活での治療が始まりました。

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どんな生活に変わったか

 医師からはまず禁酒(特にビール)とプリン体を多く含むおつまみを避けることを勧められました。いきなり私の一番の楽しみを禁止されてしまい、初めの数週間は頑張りましたかそれ以降は徐々に元の生活に戻って行きました。

 そのうち膝以外にも左親指の付け根にも痛みが出て、関節が赤く腫れるようになりました。正直に医師に今の生活と状態を打ち明けた結果、改めて指導されました。

 それ以降はアルコールは極力避けるようにしました。どうしても飲みたいときはプリン体オフのビールを選ぶようにしました。決して無理はせず、ストレスのない範囲で行なうことで何とか続けることができました。加えて医師から積極的に水を飲んでデトックスするようにと言われたので1日2リットルを目標に飲むようにしました。

 また、医師から運動も勧められたので、さっそく始めることにしました。元々運動は好きで学生の頃は卓球部や陸上部に所属していました。しかし社会人になってからは忙しさから全く運動していなかったため、初めは軽い筋トレと体力作りから始めました。ウォーキングやランニングなどその日のコンディションに合わせて調節していました。激しい運動はかえって痛風持ちには良くないとの指導を受けたので、早歩きのウォーキングを主に行ないました。

 そしてその生活を10か月続けた結果、血液検査では尿酸値はギリギリ正常範囲内まで改善しました。激しい痛みが襲ってくることはなく、たまに違和感を感じる程度まで減りました。

その後

 痛風の治療生活が始まってから一年が経つとその生活が染み付き、ストレスも感じなくなりました。今では痛風を患う前よりも健康的なライフスタイルとなっています。

 肝心の痛風による痛みもその後出現せず、問題なく生活できています。しかし油断すると再び痛風を発症する可能性も十分にあると医師から言われています。そのためこれから先も今の生活は続ける必要があります。幸い26歳で結婚して食生活を気にかけてくれるパートナーもいるため、支えてもらいつつ痛風に悩まされない生活を送ることが出来ています。

[参考記事]
「20代の女性なのに痛風。原因は80キロにもなる肥満」

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