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外反母趾だと思っていたが、痛風でした。尿酸値は8.5

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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ある日、なんの予兆もなく…

 主人の話になります。うちの主人に痛風の症状が初めて出たのは今から約2年前、主人37歳の時でした。

 その日、仕事から帰ってくるなり「なんだか足が痛い」と言ってきたのです。仕事中に右足が痛くなり、時間が経つにつれて痛みが増してきたとのこと。

 仕事柄、立ち仕事や硬い素材の安全靴を履いて歩くことも多かった為「靴があわないんじゃない?湿布でも貼ってみれば?」などと特別気にすることもなく言いましたが、主人も又、外反母趾かな?ぐらいの感じでさほど気にする様子もなくその日はお風呂上がりに湿布を貼って普段通り就寝しました。

 ところが、深夜ふとした物音で目を覚ますと主人も起きており、どうしたのかと聞くと「足が痛くて眠れない」とのこと。見ると右足の甲が腫れて少し熱を持っているようでした。大のおとなが眠れないほどの痛みって…その頃からだんだんと心配になり、明日病院に行くよう薦めました。市販の鎮痛剤を飲んで少しは痛みが落ち着いたようなのでその日はなんとかそのまま就寝してのですが…

激しくなる痛みから病院へ…

 翌朝、痛みは昨日よりも激しくなっているようでした。昨日にも増して足の甲が腫れ、痛みで歩くのもやっとという感じでした。この時点で私はなんとなく「これって痛風じゃない?」と思っていたのです。

 というのも、うちの主人はもともとガッチリと大きめの体格だったのですが年齢とともに脂肪がつき始め、体重は100キロの大台いわゆるメタボ体型、食事は揚げ物や肉が好きで野菜嫌い、ビールも好き…そんな人がある日突然足が痛いと言い始めたら、、、真っ先に頭に浮かぶのは痛風ですよね。

 ところが本人はこの時点では痛風という認識は一切なく、「きっと外反母趾だ」と主張しておりました。確かに、もともと姿勢も悪く片方の足だけに体重ががかり、そこへ硬い安全靴など無理に履いていれば外反母趾になる可能性もあったかもしれません。足の腫れ方も見方によっては外反母趾に見えなくもありません。

 どちらにせよ、こうも痛くては仕事にならないので病院へ行くしかなく、この日は仕事を休んで私が車を運転して病院へ行きました。足の痛みだったので整形外科かな?と思ったのですが、内科的な検査も必要かと思い念の為、整形外科と内科どちらも診療している病院を受診しました。

あっさり痛風と診断!ただ、ちょっと疑問も…

 痛みに耐えかね駆け込んだ病院では、あっさりと「痛風ですね」と言われました。私は「やっぱりね。」という気持ちもあったのですが、ちょっと疑問もありました。というのも、その病院では、いつ頃から痛むのか、どの辺が痛むのかなどの問診後すぐに痛風と診断されたのですが、普通は血液検査やレントゲンをして、数値が高い低いなども見るものです。

 しかも出された薬は痛み止めのみ。今後どのように生活したらよいかなどの指導もなし。ちょっと、こんなんでいいの?という感じだったのです。

 とにもかくにも、痛風と診断されたのだから痛風なのでしょう。相変わらず痛みが激しいようで、歩くのも辛く、靴を履くこともできないのでサンダル履き、見ていてとても気の毒でした。ただ、薬を飲むと言っても結局は痛み止めだけなので、痛みを抑えることは出来ても病気自体を治すものではないのです。

 なにより、検査もなにもしないで痛風と言われたことに対して主人は「あの医者、俺の太った外見だけ見て痛風と決めつけてるんじゃないか」「本当は痛風じゃなくて外反母趾かもしれない」と、納得のいかない様子でした。

 痛風なのか痛風じゃないのか、イマイチはっきりしないままでしたが、その後数日で激しい痛みは治り、また通常通りの生活に戻ることができました。痛み止めの薬もその後しばらくは飲むこともなく、いたって普通の生活を送っていたのですが…

痛みの再来、転院、診断結果

 足が痛くなったこともすっかり忘れかけた頃、突如としてまた激しい痛みが主人を襲いました。症状は前回と全く同じ。右足の甲が腫れ、熱を持っていました。そしてまた、歩くのがやっとの状態に。

 前回の病院の診断に少し疑問を持っていたので、今回は別の整形外科にかかることにしました。問診、血液検査、レントゲンなど一通りの検査をしたのち、検査の結果は1週間後とのことでしたが、先生に「症状から見てもおそらく痛風だから、それの薬出しちゃうね〜1週間飲んでみて」と言われました。その時に出された薬が、尿酸値を下げる薬と血栓が出来ないようにする薬。

 1週間後、検査の結果を聞きに整形外科へ。結果、尿酸値が基準よりも高かった為、「痛風で間違いないでしょうね」と正式に診断されました。尿酸値の基準は7mgまでが正常範囲ですが、主人は8.5mgくらいと若干高いくらい。

 それでも症状の出方も個人差があるので、今のうちにしっかり治療していきましょうとのこと。と言っても、「完治」を目指すというよりも「上手く付き合っていく」感じになるとのこと。生活習慣の見直し、改善、投薬で酷くならないように上手く病気と付き合っていくしかないのです。

 「絶対外反母趾だと思ってたのに」と、主人は最初に痛くなった時からこの時になるまでずっと外反母趾説を自身で信じていたらしいのです。痛風だと認めたくなかったのでしょうか。そう考えると、ちょっとかわいそうな気がします。

今後について…

 2年前に初めて症状が出て病院で痛風と診断され、以来欠かさず薬を飲んでおります。尿酸値を下げる薬、血栓が出来にくくなる薬を1日3回。もともと薬や病院嫌いな主人ですが、びっくりするくらいしっかり薬も飲んでいるし生活習慣も気をつけているようです。聞くと、「足が痛くなれば最悪だから」と言います。よっぽど痛いのでしょうね。

 今現在は1ヶ月に1回検査をして状態を見ています。おかげさまで数値はなんとか基準内に収まって落ち着いているようです。痛風と上手く付き合うには薬の力も大事だと思いますが、まずは食生活の改善、生活習慣の改善が必要だと思います。

 肥満、運動不足、アルコールも要因になるようです。主人は全部に当てはまるので、痛風になるべくしてなったと言えるかもしれません。

 私も、子供達の世話や家事、仕事で忙しいために今まで食事内容をあまり気にする暇がなかったのですが、この機会にいろいろと反省や見直すことが出来ました。主人の身体はもちろん、私や子供達の健康のためにも今後も気をつけていこうと思っています。家族みんなでいつまでも元気にいられることが今後の1番の目標です。

[参考記事]
「[痛風と間違いやすい病気] 外反母趾」

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