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激しい運動がきっかけで痛風発作。野菜中心の生活で2年間発作なし

 この記事は30代の男性に書いていただきました。

……….

 私は30代の男性ですが、初めて痛風発作が発生したのは今から4年ほど前のことです。

 ある日、趣味の野球の練習が終わった後、右足の親指の付け根がわずかに痛みました。その時は練習のし過ぎが原因だと思い、特に気にもせず。次の日になると痛みも消えたので、すっかりそのことも忘れてしまいました。その後も練習後は痛いのですが、次の日には治まるという症状の繰り返しでした。

 それから約1か月後のある夜、眠っていた私は、右足親指の付け根の激痛で目を覚ましました。あまりの痛みに骨折を疑ったほどです(骨折の経験はありませんが、それほどのケガだと思いました)。

 次の日、会社を休んで整形外科に行ったところ、医師から「これはおそらく痛風ですね。内科に行ってください。」と言われ、正直耳を疑いました。「痛風?まさか。運動もしてるし、痛風はビールばかり飲んでいる人がなる病気でしょ?」と思っていたのです。お酒は飲みますが、家ではほとんど飲まず、付き合い程度だったからです。

 ですが、その足で行った内科で行った血液検査の結果、尿酸値は9.8mg/dL(基準値は7.0mg/dL以内)。立派な高尿酸血症です。内科の医師からは「痛みが治まったらもう一度来てください」と、痛み止めだけの処方。

 今でこそ理由は分かりますが、その時は「ええ、治してくれないの?」と思いました。痛風発作は尿酸値の急激な変化で発生するため、尿酸値を低下させる薬は発作を悪化させる可能性があるんですね。そのため、初めて発作が出た人は、それが治まってから本格的な治療が始まります。

 2週間程すると、あの地獄の苦しみが嘘のように痛みが無くなりました。これも痛風の恐ろしい所。時間が過ぎると症状がぱったり無くなるので、あれだけ痛かったことも数か月すると忘れてしまうんですね。ですが、私の場合は病気らしい病気もしたことがなかったので、あまりにショックで。せっかく痛みは治まったので、色々と痛風について調べてみました。

 すると今まで感じていた痛風に対するイメージが、実際は全く違うことに気づかされました。ビールよりもむしろレバーなど内臓系や、体にいいと思っていた青魚にも痛風の原因であるプリン体が含まれていること。激しい運動でも体内でプリン体が生成されるため、アスリートに痛風持ちが多いことなど。

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・食生活の改善と薬の服用

 痛風発作が治まってからは、今まで肉(レバーが大好き)が中心だった食生活を野菜中心にシフト。また、毎日の水分摂取量を大幅に増やしました。飲み物はほとんどコーヒーだけだったのを、水1日2リットルに。今でこそ量は減りましたが、それでも水1日1リットルを目安に飲んでいます。

 高尿酸血症の薬として「アロプリノール」の服用を開始しました。それでも、その後も発作は何度か起きました。覚えている限りではその後の2年で3回。

 時々行う血液検査では尿酸値は基準値より低かったですが、医師によれば「尿酸値が低下すると、関節に結晶になってこびりついた尿酸が血液中に溶け出す。すると、雪崩のように結晶が崩れ、発作が起きることがある」とのこと。検査結果は問題なかったので、不思議と痛みにも耐えられました。「これは完治のための過程なんだ」と。歩くのは辛かったですが。

・現在は

 この2年は大きな発作も起きていません。現在は痛風治療の新薬である「フェブリク」を服用しています。4か月に1回血液検査をしていますが、尿酸値は5~6mg/dLの間に留まっています。激しい運動も控えるようにしています。

 痛風の治療は開始してから完治まで長い間の年月を要すると言われていますので、私の関節にはまだ尿酸の結晶が固まっていることでしょう。ですが、元は自分の不摂生が蒔いた種ですので、あの初めての痛みを忘れることなく、節制を続けていきたいです。

[参考記事]
「野菜(ビタミンC)を食べると痛風に効果があるのか」

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