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痛風の人は明太子を食べても大丈夫?明太子のプリン体量は…

 

 明太子は、ほどよい辛さが食欲をそそり、白いご飯のお供や、お酒のおつまみに最適ですが、魚の卵となるとプリン体が多そうなイメージがあります。実際のところ明太子は、プリン体量がもの凄く多い食品ではありませんが、尿酸値が高いときや痛風のときは、食べ過ぎない方が無難な食品です。

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明太子って何の魚の卵?

 明太子は、スケトウダラの卵(卵巣)が材料です。明太子という名前は、一見スケトウダラと関係のない特徴的な呼び方ですが、スケトウダラは、お隣の国、韓国で明太(ミョンテ)と呼ばれています。ここから日本では、明太子というようになったといわれています。

 明太子の製造工程を簡単にご紹介しますと、まずはスケトウダラの卵巣をいったん水洗いして塩漬けにします。塩で1日漬け込んだら、もう一度異物などを取り除くために洗浄されます。このあと、唐辛子の入っただし汁で漬け込むと明太子の出来上がりです。

 因みに、よく明太子と似ているもので「たらこ」がありますが、明太子もたらこも材料は一緒のスケトウダラの卵です。明太子を製造する過程で、塩漬けまででストップすると、たらこと呼ばれる食品になります。

明太子のプリン体は多くないが少なくもない

 プリン体の多い食品(高プリン食)の基準は、100g当たり200mg以上で、逆にプリン体が少ない食品になると100g当たり100mg以下です。明太子のプリン体量は100g当たり約160mgと、プリン体が多くはないものの、すごく少ないとも言いがたい食べ物です。

 同じ材料からできている、たらこの100g当たりのプリン体量は約120mgと明太子よりはやや低くなりますので、痛風持ちや尿酸値が高い人は明太子よりたらこがいいでしょう。

 私たちが食べる明太子の重さは、スケトウダラのサイズによって変わってきます。明太子の材料であるスケトウダラの卵巣は、2袋1対で「一腹(ひとはら)」と呼びますが(下の写真が一腹)、一腹の重さは小さいサイズで約60g、大きいサイズで100gくらいです。60gであればプリン体は約96mg。100gであれば約160mgになります。痛風持ちの人が明太子を食べるのであれば一腹のうちで一つだけ食べる方がいいです。

明太子は食べる量に注意

 実際、プリン体は明太子だけに入っているわけではなく、普段から食べている食品にも必ず含まれます。明太子が、プリン体の多い食品に該当しないからと気にせず毎日たくさん食べていると、1日のプリン体摂取量の合計(プリン体の1日の摂取量目安は400mg以下)が多くなり、尿酸値に影響する可能性もあります。そうすると痛風発作が起こる可能性もあります。

 明太子をたまに少し食べる分には、プリン体をそれ程気にしなくても大丈夫ですが、くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。

[参考記事]
「痛風の人はサンマを食べても大丈夫?サンマのプリン体量は」

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