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痛風の人はニジマスを食べても大丈夫?プリン体量は意外と多い

 

 魚はヘルシーなイメージがあるものの、プリン体量が多い種類もあります。今回ご紹介するニジマス(虹鱒)も、プリン体がやや多く含まれており、痛風持ちの人にとってはたくさん食べても安心と言えない食品になります。

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◆ 明治時代に日本にやってきたニジマス

 ニジマスは、サケ科の淡水魚であり、現在日本では養殖が盛んなため、昔からいる固有種かと思う人もいるかもしれませんが、実は外来種です。元々、天然のニジマスやその仲間は、地図上でみると、北海道の右上に位置するロシアのカムチャッカ半島から太平洋側のアラスカやカナダ、アメリカ、そしてメキシコの北西に一部に生息しています。

 日本には明治時代になってから、アメリカのカルフォルニアからニジマスがやってきました。こうしてニジマスは、日本各地で養殖され、放流されるようになったのです。

◆ ニジマスはプリン体がやや多い食品

 尿酸値が高く、痛風になる危険性が高い健康状態のときは、プリン体の多い食品の食べ過ぎには注意しなければなりません。では、ニジマスはプリン体が多い食品なのかというと、カツオやマイワシのように、100g当たりのプリン体量が200mgを超える高プリン食ではありませんが、180mg程度はあるので、とてもプリン体が少ないとは言えません。 

 だいたいニジマスの重量は200g前後ですので、1匹食べると360mgほどのプリン体を摂取することになります。プリン体の摂取基準は400mg以内が良いとされていますので、1匹だけでこの量は少し多いです。他の食品にも多かれ少なかれ含まれているので、すぐに400mgは超えてしまいます。特に痛風経験者は気を付けてください。

◆ ニジマスは身近なところで手に入る魚

 ニジマスは、日本各地で養殖されていて、釣り用の魚としても人気です。キャンプ場などの釣り場に行くと、自分で釣って、なおかつその場で食べることができる所もあります。

 スーパーでもニジマスは買えるのですが、ニジマスという名前そのもので売られていない場合もあります。鮭のような切り身やスモークされた形態で、「トラウトサーモン」や「サーモントラウト」と商品名がついていたら、これは鮭でなく海で養殖されたニジマスになります。実は、ニジマスは川や湖のような淡水に生息しますが、海でも生活できる魚になりますので、海水養殖は世界的に盛んなのです。

 川魚のニジマスは、ほとんどのものは身が白くなりますが、海で養殖されたニジマスは食べ物の違いで、身が鮭そっくりのサーモンピンクになりますので、ぱっと見た感じは同じ魚のように見えます。

◆ ニジマスの栄養

 ニジマスは、ややプリン体が多いものの、タンパク質が多くビタミン類もあるので、栄養があります。川や湖の淡水のみで養殖されたニジマスとその後、海で養殖されたサーモントラウトは、脂ののりは海で育ったニジマス(サーモントラウト)の方が多いため、認知症予防に良いとされるDHA(ドコサヘキサエン酸)や血液をサラサラにして生活習慣病の予防が期待できるEPA(エイコサペンタエン酸)は、こちらの方が多く含まれています。

 痛風の人や尿酸値が高いときは食べ過ぎない方が無難な魚ではありあすが、多少食べる分には、さほど神経質にならなくても大丈夫でので、ニジマスを食べるときは、野菜や海藻などの食品と組み合わせて、バランスよい食事内容にしましょう。野菜や海藻を食べると尿酸を尿と一緒に排出されやすくなるのでお勧めです。

[参考記事]
「痛風の人は牛や豚の腎臓(マメ)を食べても大丈夫?プリン体量はいくら?」

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