この記事は「痛風経験談 原さん編①激痛ではなかった私の痛風発作」の続きです。
痛風経験者の原さんに、痛風の合併症の脂質異常症について書いていただきました。
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1967年生まれの49歳です。今はそうでもありませんが、一昔前まで痛風は「贅沢病」「中年の病気」というイメージでした。私が痛風になったのが16年前の33歳の時。会社の同じ世代ではダントツのスピード罹患でした。
同期からは「普段どれほど良いもの食べてんの?」とか「年齢詐称?」など様々な冷やかしを受けました。確かに当時、体重92キロ(ちなみに身長175センチ)とかなり太っていましたし、貫禄もあったと思います。
痛風になったことは確かにショックでしたが、さほど落ち込みはしませんでした。生活習慣病なので、「生活リズムを変えると治るんだろう?」という意識でした。そして月に一回、血液検査のために通院することになりました。
でも元来、私は切羽詰らないと事を始めないたちなのです。案の定「生活習慣の改善」もなかなか進みませんでした。そうしている間に半年が経ちました。
合併症の脂質異常症と診断
医師から「尿酸のコントロールはうまくいっていますが、血圧、中性脂肪、LDLコレステロールの数値が高いですね。こちらも薬を出しますので飲んでください。」と言われました。つまり脂質異常症と診断されてしまいました(参考記事「痛風の合併症である脂質異常症とは。何が原因?」)。
その後、空腹時血糖値も、基準より少しだけですがオーバー(70~109mg/dlまでが正常ですが、私は118)になったり…。
処方された薬は全部で7種類です。
〇痛風(高尿酸血症)にフェブリク40mgとウラリット。
〇血圧降下剤のアジルバ20mg。
〇高コレステロールにメバロチン5mg。
〇高血糖にアクトス15mgとボグリボースOD錠0.3mg。
〇高脂血症にエパデールS900。
ダイエットを開始
痛風を含めた病気全ての元凶は肥満です。まさに病気のデパート状態になってしまった私。さすがに切羽詰まってきた私は、減量をすることにしました。その中で、私にぴったりの減量法がありました。
それは「冷やご飯ダイエット」です。これは温かいご飯の代わりに「冷やご飯」に変えるというものです。お米好きの私にとって、最近注目されている糖質(炭水化物)制限ダイエットはとてもストレスを感じるものでした。そこで知ったのが、この「冷やご飯ダイエット」です。ご飯を冷やすと一部がレジスタントスターチというでんぷんに変わり、腸で吸収されにくくなるそうです。
しかも腸内にいる善玉菌のエサになって腸内環境がよくなるという効果もあるとのこと。実際、よく下し気味だった私でしたが、冷やご飯を食べることで快適な日が多くなっています。昼食をコンビニのおにぎりや、弁当を温めないで食べるだけで手軽に始められます。
ただ、意外な落とし穴がありました。それは家庭では「冷やご飯」がないことです。今、ジャー機能のない炊飯器ってほとんどありませんよね?だから朝ごはんに「冷やご飯」を食べるとなると前の晩から準備しておかなければならないことでした。炊いたお米を冷蔵庫に入れるのもいいですが、冷た過ぎて食べられず、そうかといって夏場には外に置いておくことも出来ず、なかなか苦労します。
また、週に2回ほどですが、食後に運動をするようになりました。食後に運動をすると血糖値が上がりにくいと本に書かれていたことと軽い運動だと痛風予防にもなるということで、これだけは続けようと思っています(参考記事「痛風には無酸素運動と有酸素運動どちらがベスト?」)。
今では、10キロ痩せて82キロです。ゆっくりですが確実に体重を減らしています。薬の種類も減りました。アクトス・ボグリボース・エパデールは処方されなくなりました。血液検査も2ヶ月に一回です。
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