牛はカルビやサーロインといった肉だけでなく、色々な内臓を食べることができます。内臓は、タンパク質やビタミンなどの栄養も多く、種類によって食感や味も違ってきます。
しかし中には、レバーのようにプリン体が多いものもあります。痛風になってしまったとき、尿酸値が高めのときは、食べ過ぎないように気をつけなければなりません。レバー以外の内臓でもプリン体を割と多く含んでいる場合があります。今回は牛の心臓(ハツ)に焦点を当てご紹介します。
ホルモン焼きでおいしい牛の心臓(ハツ)
日本では、牛の心臓のことをハツと言いますが、とても不思議な呼び方です。牛だけでなく、豚や鶏の心臓もハツと言われ親しまれていますが、なぜこのような呼び方になったのかというと、心臓という意味の英語「hearts(ハーツ)」からハツと呼ぶようになったといわれています。
牛の心臓は、1頭から大体2kgくらいのものがとれ、食感はゴリゴリとしていて脂身も少なく、クセがないのでとても食べやすい食品です。焼いて食べることが多いですが、煮込みなどに使われることもあります。
因みに、心臓やレバー、腸といった内臓をホルモンといい、これらを焼いて食べる料理をホルモン焼きと呼びますが、なぜ内臓のことをホルモンと呼ぶようになったかは諸説あるようです。元々内臓は捨てるものだったから、関西弁の「放るもん」という、「捨てる物」のことをさす言葉から来たという説や、体内の器官の働きを調整する医学用語のホルモンから付いたという説もあるようです。
牛の心臓に含まれるプリン体量
尿酸値が高いときや痛風になっているときは、高プリン食に当てはまるものを食べることを控えるか、食べるとしても量に気をつけなければなりません。牛の内臓の中で、レバーは、100g当たりのプリン体量が200mgを超えるので、高プリン食の基準に当てはまってしまいます。そのため、痛風の人や尿酸値が高い人は、気をつけた方がいい食品になります。
では、同じ内臓でも、心臓はプリン体が多い食品になるかというと、牛の心臓の100g当たりのプリン体量は、185mgと、レバーのように200mgまでは届かないプリン体量になります。そのため、プリン体が多い食品の基準ではありませんが、数値的には少ない食品でもありません。
心臓をたくさん食べると、当然食べた量につられてプリン体量も多く摂取することになりますので、尿酸値が高いときは、たくさん食べないようにした方が無難になります。
牛の心臓は栄養豊富
若干プリン体が高めな食品である牛の心臓ですが、栄養価は高い食品になります。例えば、疲れたときの回復に役立つビタミンB1や粘膜に良いとされるビタミンB2、貧血に有効なビタミンB12といったビタミン類をはじめ、様々な栄養が含まれています。
このように栄養豊富な食品であるものの、食べ過ぎるとやはりプリン体の心配があるので、痛風の人や尿酸値が高いときは食べ過ぎないようにしましょう。
LEAVE A REPLY