痛風や尿酸値が高いときは、プリン体の多い食品に気をつける必要があります。私たちの普段食べるものに鶏肉は珍しくありませんが、鶏の内臓は種類によっては、プリン体が多く含まれています。例えば、鶏レバーがプリン体の多い食品としては有名です。
では、同じく鶏の内臓である砂肝も普段よく見かける食品になりますが、プリン体の心配があるのでしょうか。ここでは、砂肝について解説します。
砂肝とは
砂肝は、鶏の内臓のひとつで、砂嚢(さのう)と呼ばれる消化器官のことをさす俗称です。この器官は、厚い筋肉でできているので、弾力性のある独特の食感があります。砂肝は、日本では焼き鳥として塩やたれで食べたり、炒め物や唐揚げなどにもされ、とても人気があります。
砂肝に含まれるプリン体量
食品100g当たりのプリン体量が200mgを超えると、プリン体が多い食品ということになります。この食品に当てはまる代表的なものは、レバー、白子、カツオ、サンマなどの干物といった、動物の内臓や魚類です。
では、砂肝はどうなのかというと、100g当たりのプリン体量は約140mgと、200mg以下のため、プリン体が多い食品の基準には届きません。このことから、プリン体が多い食品とは言えませんが、豆腐などの100gあたりのプリン体量が50mg以下の食品と比べると、凄く少ないとも言えない食品です。
砂肝の食べ過ぎとお酒の組み合わせに注意
プリン体の摂取量は、1日にどのくらいまでが許容されるのかというと、400mgより多くならないようにすることが目安になります。痛風の人は特にこの数値を意識してください。
砂肝は、もともと味にクセがなく、食感もいいので、ついついたくさん食べてしまい、プリン体を多く摂取してしまう可能性もありますので、痛風の人は食べる量には気をつける必要があります。例えば200g食べたら、プリン体は約280mgになります。他の食品に含まれるプリン体を考えると砂肝だけでこの量は多いです。
また、砂肝の食べ過ぎに加え、気をつけなければならないのは、砂肝はお酒との組み合わせが抜群なことです。お酒(アルコール)は尿酸値を上げることが知られているので、種類に関わらず、痛風の人は飲みすぎないようにしましょう。
食べ過ぎなければ、砂肝自体は栄養のない食品ではないので、むしろ健康に良いといえます。砂肝には、骨の形成や骨密度に作用するとされているビタミンKや貧血予防にも役立つ鉄分、ビタミンB12などがあります。タンパク質も多く、その上カロリーも低いことから、ダイエットにも活用できる食べ物なのです。
問題になるのは食べる量ですので、痛風や尿酸値が高い人が砂肝を食べるときは、適量を心がけ、野菜も取り入れてバランスのよい食事内容にしましょう。野菜や海藻を食べると尿酸が排出されやすくなりますので、砂肝と一緒に食べることをお勧めします。
LEAVE A REPLY