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痛風経験談 南さん編②痛風発作のために飲んだ鎮痛薬が効かず

 

今回の記事は「痛風経験談 南さん編①私の痛風の原因は酒とストレス」の続きです。この記事は38歳男性(南さん)に、痛風の体験談を書いていただきました。
………………………………..

 私はこれまでに2度の痛風発作を経験しました。今回は2度目の痛風発作の事を書かせていただきたいと思います。

 最初の痛風発作から通院、投薬もなくなり3年ほど経った時でした。最初に痛風発作を起こしてから、食生活や生活習慣を改善していたのですが(私の場合甲殻類、レバー、といったものは元々嫌いで食べませんでした)、時間が経つにつれ少しずつ乱れて行き、それまで抑えていたビールや第三種発泡酒などの飲酒量が増えていました。

 私は建設業なのですが、そのころ仕事が忙しくなり、現場の都合で約2ヶ月間休みがない状態になりました。他人のせいにするつもりはありませんが、私が担当していた現場の監督さんが少し困った方で、現場内も混乱し私も多大なストレスを感じていました。また、その現場の場所が遠く、朝は早く出て帰宅も遅くなり睡眠時間が少なくなっていました。

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痛風の発作が始まる

 そんな現場も終わりを2日後に向かえようとした日でした。最初の痛風発作を起こした時と同様に、張りつめていた緊張感がゆるみ、ストレスから開放され始めたときでした。

 朝起きると、以前痛風を起こしたときに腫れ上がった左足の親指の付け根に違和感を感じました。最初の痛風発作以後も何度か同じ場所に違和感を感じたことはあったのですが、毎回ほおっておくと違和感もなくなっていたので特に通院はしていなっかったのですが、このときはこれまでと少し感じが違っていました。

 違いをうまく説明することができないのですが、「なにか嫌な感じがする」という感覚です。その日一緒にいた同僚の方も過去に痛風の経験がありまして、「痛風発作が始まったのではないか」と話していました。

 足の違和感は時間とともに弱い痺れ(しびれ)に変わっていきました。本当はこの日のうちに病院行っていれば何かしらの対策ができていたのかもしれませんが、帰宅時間も遅く何もせずに就寝しました。翌朝起きると、嫌な予感は的中しました。

 今までは、一晩寝ると収まっていた違和感がこの時は収まらず、痺れが少し大きくなっていました。しかし、担当していた現場の最終日で最後の確認や挨拶などもあるのでそのまま現場に向かいました。朝起きたのは5時頃で、現場に到着し、作業を始めたのが8時頃なのですが、10時くらいに足の痺れが、じんじんとした痛みに変わってきました。

 その日は一人で全ての業務をこなさなければならず、痛みに耐えながら何とか3時の休憩まで業務を続けることができました。その後、休憩のため車に戻り、「痛風は再発するのか?」「出先で痛風発作が起きたときにはどう対処すればよいのか」等を調べました。

その時に調べた結果は

・痛風は何度でも再発する

・発作がおきる場所は足の指の付け根など血管が細く血流の悪い場所に起きやすいが、足の踝、足首等、発作の回数が増えるたびに体の上部に上がってくる場合もある。

・外出時に痛風の発作が起きた場合はただちに近くの病院に行くこと

といった内容でした。

ドラッグストアに薬を買いに行くが..

 しかし仕事の関係上病院に行くこともできず、以前の発作の時にお世話になった医師に言われたことを思い出し、近くのドラッグストアへ痛み止めのロキソニン(鎮痛薬)を買いに行く事にしました。

 ドラッグストアへ着くまではなんとか大丈夫だったのですが、車を降りようとすると足がつけないほどの痛みに変わっていました。しかし、頼れる人も誰もおらず、痛む足をひきずりながらドラッグストアへ向かいました。本来であれば数十秒でドラッグストアの玄関まで行けるはずが、5分もかかり、やっと売り場まで到着しました。

 そして、お店の方にロキソニン(鎮痛薬)が欲しいというと、「ロキソニンは薬剤師在住の店舗じゃないと扱っていない」と言われました。やむなくその店舗で一番強力な鎮痛薬を購入し、その場で即服用しました。お店の方はその行為を見て、不思議そうな顔をしていました(笑)でも、即、鎮痛薬を飲みたくなるほど痛かったのです。

 以前痛風発作を起こしてロキソニンを飲んだ時は30分ほどで痛みが治まったので、今回もその位の時間で効き目があるかと思ったのですが、30分、1時間過ぎても効果はなく、とりあえず痛む足を引きずりながら業務を終わらせました。現場の監督に業務完了の報告をしに行きましたら、「顔色が悪いし、見ていたらゾンビみたいな歩き方していたけど、どうした」と問われ、私が痛風を持っていること、今まさに痛風の発作が起きていることを告げました。

 「先に言ってくれれば良かったのに」と監督には言われましたが、彼は話をしにくい雰囲気を持っている人ですので相談はできなかったのです。

仕事が終わってから病院へ

 現場からの帰り道に過去に寄ったことのある少し大きめなドラッグストアに寄ると、薬剤師が在住しており、ロキソニンを購入することができました。ロキソニンを飲んで30分ほど駐車場で休んでいると、痛みが和らいできました。会社に戻り、現場終了と私の状況を上司に報告し、時間は早いけど退社させて欲しいむねを伝え、そのまま病院行きました。

 前回の時は「あっこれ痛風」と見たとたんに医師に言われましたが、今回は
「あああ、また出ちゃいましたねえ、痛風は1度なると癖になるんですよ、1度なったら気をつけないと」
と言われました。

 またその時にビールと第三種発泡酒350mlを3本ほど毎日飲んでいたこと、仕事の都合で睡眠時間が少なくなっていたこと、休みもなく、大きなストレスも抱えていたことも医師に話したところ、「以前にも言いましたけど、食習慣、生活習慣が乱れて、大きなストレスを抱えて、飲酒量も増えたら痛風癖のある人は再発しますよ」と言われ、改めて食生活、生活習慣等の改善を指導されました。

 最初に痛風発作が起きたときにも言われたのですが、「発作が起きて痛みのある間は痛風改善の薬は飲めない」ということを言われ、その日はロキソニン(鎮痛薬)を処方してもらい帰宅しました。

 後日検査の結果と診断を受けに病院に行ったところ、この時の尿酸数値は8.9だったと思います。

 それから、医師からは
〇えび、かに等の甲殻類、レバー(私はこのあたりのものが元々嫌いで食べません)、干物、そしてアルコール、(ビールをふくめた発泡酒がとくに)が痛風には良くないこと

〇睡眠時間が少なく大きなストレスを抱えることも良くない

〇予防、改善をするには上記を制限したうえで、適度な運動が必要なこと(適度な運動がストレスの解消にもなり、睡眠の質も向上する)

を改めて指導して頂きました。

 2度目の痛風発作の後はなかなか尿酸数値が下がらずそれから4年ほど経つのですが私は現在も通院と投薬を続けています。処方されているフェブリクは成分量に20、40、60とあり、薬を飲んでいるのに尿酸数値が下がらない等の理由により、処方がフェブリク20から40になったり、40からまた20になったりを繰り返しています。

 40に上がる時には大抵の場合検査の前に長い夜勤がある、仕事でストレスが強くなる、飲酒量が増えるといったことがあります。改善できていない私が言うのもなんですが、痛風の予防、改善には食習慣、生活習慣をコントロールすること、適度な運動が不可欠なようです

 痛風発作にお悩みの方、または注意が必要と言われたことのある方、この記事を読んでいただき少しでも参考にしていただけたらと思います。私自身も記事を書きながら症状を改善できるよう生活、食習慣の改善に努めていかなければならないなと再度認識させていただきました。

[参考記事]
「痛風とアルコールの関係」

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