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痛風の痛みを止めるにはどうしたらいいの?

 

 痛風は、原因である血液中の尿酸値を下げることが重要になりますが、関節が腫れあがり、激痛が走っている状態の痛風発作時には、炎症を抑えて痛みを消失することが先になります。

 痛風発作が現れたら、すぐに病院で痛みを消すために、炎症をおさえる治療をしてもらいましょう。

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◆ 痛風極期の治療

 動くこともできなくなるくらいの痛みが襲う「痛風発作極期」の治療は、炎症を抑える薬を使用します。これには、非ステロイド抗炎症薬の短期大量投与を行います。この治療はNSAIDパルス療法といいます。

◆ 非ステロイド抗炎症薬の種類

 非ステロイド抗炎症薬は多くの種類がありますが、日本で痛風関節炎に適応のあるものは決まっています。代表的なものは、下記の通りの薬で、すべて内服薬になります。

〇インドメタシン
1回2.5mgを1日2回、症状によっては37.5mgを1日2回投与します。

〇ナプロキセン
初回は400~600mgの投与で、以後1日300~600mgを2~3回に分けて投与します。

〇オキサプロジン
1日400mgを1~2回に分けて投与し、1日の最高量は600mgになります。

〇プラノプロフェン
1回150mg~225mgを1日3回、翌日から1回75mgを1日3回の投与

◆ 使ってはいけない痛み止め

 非ステロイド抗炎症薬のひとつに、アスピリン(アセチルサリチル酸)がありますが、これは大量に飲むと尿酸値を下げる作用があります。しかし、アスピリンは痛風発作の最中に使うと尿酸値が急降下しすぎて、さらに発作がひどくなる可能性がありますので、アスピリンの使用は避けてください。

 市販の薬で、アスピリンが入っているものは、バファリン、ケロリン、エキセドリンA錠などです。

 痛風に対する代表的な痛み止めのひとつであるロキソニン(上記のナプロキセンと同じフェニルプロピオン酸系)は、非ステロイド系の痛み止めの薬(非ステロイド性抗炎症薬)で、薬局でも薬剤師さんがいれば購入可能ですが、薬剤師さんに症状や自分の体質などをよく相談しましょう。しかし、痛風発作がはじまった段階でしたら、速やかに病院で薬を処方してもらうことをお勧めします。

◆ 非ステロイド抗炎症薬が効果なかった場合

 非ステロイド抗炎症薬が使えなかったり、投与しても効果がなかった時にはステロイドを投与します。強力な抗炎症作用がある、副腎皮質ステロイドを使用しますが、症状が収まっても急に使用を中止してしまうと、リバウンドが生じるので、徐々に減量する投与方法が必要です。ステロイド薬は、内服薬もありますが、主な投与経路は、痛みが起こっている関節腔内に注射で直接投与します。

[参考記事]
「痛風に使える市販薬」

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