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痛風の診断をする時にレントゲン撮影はするの?

 

 痛風になったときに病院へ行くと、レントゲン撮影を行うのでしょうか。また、レントゲンを撮ることで、どのようなことが分かるのでしょうか。

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◆ レントゲン撮影とは?

 病院や健康診断に行くと「レントゲン撮影をしましょう」と、骨や胸部の写真を撮られた経験は誰しもあるのではないでしょうか。レントゲン撮影という呼び方は、X線の発見者であるヴィルヘルム・レントゲンの名前にちなんだ呼び方になります。

 X線撮影とレントゲン撮影は同じことを指していて、発見者の名前か、放射線のX線かという呼び方の違いになります。レントゲン撮影は、骨や肺などの病気の診断に適していて、骨折や骨粗しょう症、肺炎や結核、肺がんなどの診断が可能です。

 また、腹部のレントゲン撮影では腸閉塞や尿路結石などを診断するときにも使われます。

◆ 痛風とレントゲン撮影

 足の関節が腫れて、あまりにも痛い症状があれば「もしかして痛風なのでは?」と疑うことでしょう。痛風の疑いがあるときに、レントゲン撮影をするのかというと、実際、米国リウマチ学会が出している診断基準の中に、レントゲン撮影による画像診断の項目はあります。

 ただ、痛風初期から特徴的な所見はあまりみられないことが多く、どちらかというと、偽痛風や骨折、靭帯損傷など、他の病気と鑑別するために使われることが主になります。

 運動をした次の日や数日後に痛風発作が起こることもあり、「もしかしたら運動中に骨折したかも」という本人の訴えにより、医師が念のためにレントゲンをすることもあります。

 熟練した医師であれば患部を見ただけで、痛風かどうかが分かると言います。ですので、レントゲンまではいかずに、血液検査で尿酸値を検査することが多いです。

 しかし、痛風が慢性化して進行すると、骨がまるで虫食いのように見える、「骨びらん」という画像が確認できる場合もあります。この画像がみられるということは、痛風が重篤になっているということなので、初診でこのような症状になっている人は多くはありません。

◆ 他の病気と区別するためのレントゲン撮影

 痛風に似た症状をもつ病気の中に、偽痛風がありますが、痛風と同じく関節に腫れや痛みを伴います。痛風は尿酸が結晶化して起こりますが、偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶によって起こります。

 検査には、レントゲン撮影が用いられますが、痛風は慢性化しないとレントゲンではあまり特徴的な画像はみられませんが、偽痛風は本来黒く見えないといけない関節に、うっすらと線が入っていたり、点状の石灰化画像が見られます。

 血液検査などの他の検査や、症状の特徴なども合わせての診断になりますが、レントゲンは、痛風かそれとも痛風以外の他の病気かを判別し、治療法を決定するための大切な方法のひとつなのです。

[参考記事]
「偽痛風とは何?痛風とは違うの?」

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