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痛風から引き起こされる壊死・壊疽

 

 痛風はきちんとした治療(もしくは生活改善)を行わないと、合併症を併発して、悪化の一途をたどる可能性もあります。

 痛風になってしまう患者さんの中には、痛風の合併症である糖尿病、高血圧、痛風結節など他の病気をもっている方も珍しくありません。特に糖尿病を持っている人は糖尿病性壊疽になる可能性もあり、最悪は手足の切断という治療を選択しなくてはいけなくなります。

 また、痛風結節は組織の壊死を伴う病気ですので、生活改善をしないで痛風をほおっておくと取り返しがつかないことになります。

 では初めに壊死と壊疽とはどのような状態なのかを説明します。

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◆ 壊死・壊疽とは

 壊死と壊疽は何が違うのでしょうか。

 壊死(えし)は体の一部分を構成する細胞が死滅してしまうことです。何かの菌に感染したり、火傷や凍傷などの物理的な衝撃、血流の減少などによって起こります。壊死してしまった部分の組織は、体の免疫機能が働くので、取り除かれます。そのあとは、元の組織が再生して、壊死した部分は補われます。

 壊疽(えそ)は、組織が黒色や緑色に変色して悪臭を発する組織の腐敗です。壊疽は壊死した組織が腐敗菌に感染することで起こります(壊死の合併症)。壊疽してしまった部分は、外科的に取り除いて他の組織へ影響しないように防ぎ、血行再建術などの治療を施します。

◆ 痛風から壊死・壊疽が起こる場合

 痛風の原因である尿酸が体に溜まってしまうと、高尿酸血症になりますが、この状態だけでは、組織は壊死を起こしません。怖いのは合併症を起こしたときです。

 高尿酸血症の状態を放置しておくと、尿酸が結晶化して沈着を起こしますが、この結晶化した尿酸(尿酸塩結晶)がお互いにくっつきだして大きくなり、やがて痛風結節になると、組織の壊死と線維化(細胞の増殖)を繰り返します(参考記事「痛風結節とは」)。

線維化とは、組織が傷害を受けたときなどに、線維芽細胞がサイトカインの影響を受けて集合・増殖し、コラーゲン等を産生して欠損部分を埋める応急処置のようなものです。(その後正常な組織の再生と供にコラーゲンは分解されます)
ヤフーのサイトより引用

 痛風結節は、痛みはありませんが、大きくなると皮膚が薄くなって崩壊し、内容物が出てきてしまいます。皮膚が破れているわけですから、菌に感染して壊疽を起こさないように、気を付ける必要があります。

 また、最初にお伝えしたように糖尿病が進行すると壊疽の原因になります。糖尿病を持っている人は神経障害(糖尿病性神経障害)を起こす可能性があり、そうすると手足のしびれが起こり、ケガの痛みに気づかないこともあります。そのケガから感染症を起こして、壊疽にまで悪化してしまうと、手足の切断になってしまう場合もあります。

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