ブロッコリースプラウトは、ブロッコリーの新芽で、最近人気の野菜になります。痛風持ちや尿酸値が高いときは、プリン体の多い食品を気にする必要がありますが、ブロッコリースプラウトは、プリン体が野菜にしては多めなものの、栄養も豊富であることから、多少食事に取り入れる分には健康的な食品です。今回は、ブロッコリースプラウトについてご紹介していきます。
ブロッコリースプラウトとは
ブロッコリースプラウトは、1997年にアメリカで開発され最近人気になった野菜です。見た目は、カイワレ大根に近い形をしています。スプラウトという言葉は、「新芽」という意味になります。
ブロッコリースプラウトは、ごく最近生産が始まりましたが、スプラウトそのものの歴史は古いです。例えば、カイワレ大根は日本独自のスプラウトといえ、すでに平安時代には登場していました。欧米では昔からラディッシュやマスタードのスプラウトが食べられていました。
ちなみに、ブロッコリースプラウトの親野菜であるブロッコリーの歴史をみると、最初の産地は、地中海沿岸と言われており、イタリアでは昔から食べられていた野菜になります。日本には、明治にブロッコリーがやって来て、一般的になったのは昭和半ば頃なので、割とここ最近に普及した野菜になります。
ブロッコリースプラウトのプリン体量
ブロッコリースプラウトは、高プリン食(食品100g当たりプリン体が200mg以上含まれている食品)と呼ばれるまではいきません。新芽の段階であるブロッコリースプラウトの100g当たりのプリン体量は約130mgです。大きくなってブロッコリーになっても70mgですのでブロッコリーススプラウトの方が、プリン体量がやや多くなります。
痛風持ちはブロッコリースプラウトは食べない方がいい?
ブロッコリースプラウトに関しては、ややプリン体量が多いから、痛風の人は食べない方がいいのかというと、量によります。プリン体量の数値は食品100gを基準としています。
ブロッコリースプラウトを100グラムも食べるとなると、かなりの量になります。ちなみに村上農園という会社のブロッコリースプラウトは1パック50gです。痛風の人でも毎日大量に食べるような暴食をしない限り、例えばサラダに少々入っているくらいでしたら、さほど気にしなくても問題ないです。
ブロッコリースプラウトで注目されている成分
ブロッコリースプラウトには、美容や免疫力向上によいとされるビタミンCや抗酸化作用をもつβカロテンをはじめ、老化予防に役立つビタミンEが豊富に含まれています。
また、ブロッコリースプラウトで最も注目されているのは、スルフォラファンという成分です。この成分は、がんの抑制や花粉症緩和、メタボリックシンドローム予防など、色々な疾病に関する報告がされています。つまり、ブロッコリースプラウトを食べることによって様々な病気の予防が期待できるのです。
痛風持ちであったり、尿酸値が高いからと、過度にプリン体の心配をしなくても、ブロッコリースプラウトを日々の食事に適量取り入れれば、かえって健康的な食生活になることが期待できるのです。