この記事は50代の男性に書いていただきました。
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私は51歳の時、校長で3年間単身赴任を経験しました。46歳で初めて痛風を発症してから、生活改善を行いながら尿酸値と体重をどうにかコントロールしてきました。そのかいがあり高尿酸値ながらどうにか痛風発作は免れていました。
1.単身赴任でまた痛風を発症!
教頭時代に比べると仕事量はぐーんと減りました。しかし、単身赴任で肉類や脂っこいものが多くなり偏った食生活になっていました。食事量とアルコール量も徐々に増えていき日頃の運動不足も重なり体重が増加していました。今まで飲んでいた美味しい水も、自宅を離れたことで飲まなくなっていました。
今回も前回の痛風発作と同じで2~3日前から左足親指の付け根付近に嫌な鈍痛がありました。痛風の激痛が起きたのは夏の暑い日、水分が失われやすい時期でした。
「うわー、またきた」と思いました。
2回目の発作でしたが、痛みには慣れというものがありません。前回の経験ですぐ痛風発作と分かりました。近所の病院へ行き、問診を受けて、血液を採り、検査をしてもらいました。尿酸値は高いながらも7.3~7.6で安定していたのが、この時には8.5になっていました。
その後、薬を処方してもらいました。この時は、コルヒチン錠(痛風発作を和らげる薬)とロブ錠(炎症を抑える薬)、レバミピド錠(胃炎を防ぐ薬)をもらいました。効果はてきめん、2日後には痛みと腫れは引けました。
2. ランニングで体重管理、薬で尿酸値をコントロール
今回は、尿酸値の生成を抑える薬(フェブリク錠)を継続して服用しながら、ランニングを始めました。単身赴任先の町では、毎年5月に洞爺湖マラソンが実施されていたので、それにチャレンジする目標を立てました。
2ヶ月に1回くらいのペースで通院して、尿酸値を計りフェブリク錠を処方してもらいました。ランニングはほぼ毎日続け、汗をかくので発泡酒は飲んでいましたが、食事量は減っていきました。この頃から、プリン体100%カットのビールが出てきたのでそれを飲み始めました。
10ヶ月ほどで体重は71kgから65kgまで減り、尿酸値は7.1まで少なくなりました。5月には洞爺湖マラソン大会に挑戦しましたが、残念ながら38km地点でタイムオーバーでした。しかし、この頃からランニングが面白くなり、以後、全国各地のマラソン大会に出場するようになりました。
単身赴任の3年間は、1度痛風発作を起こしましたが、その後、ランニングで体重管理をして、薬の服用で尿酸値を抑えていきました。適度な運動は生活習慣病の予防には必要ですが、フルマラソンなどの過度な運動は尿酸値を上げ痛風には良くないと医師には言われました。しかし、私は構わずマラソンの練習が生活の一部になり過ごしていました。
3.今年(H28.6)もまた、痛風発症!
2度目の発作から7年が経ち、今年6月に3度目の発作がありました。単身赴任から戻ったあともランニング生活は続いていますが、薬は服用していませんでした。体重は63~65 kgを維持し、尿酸値も7.1だったのですっかり安心していました。
ランニングをずっと続けていたため、フルマラソンは4時間を切って走れるようになり今年はサロマ湖100kmウルトラマラソンに挑戦しました。トレーニングでは長い時間を走り、体にエネルギーを蓄えるためにモリモリ食べていました。これが、きっとオーバートレーニングと栄養過多になっていたんだと思います。
11時間40分で完走しましたが、翌日、右足親指の付け根が腫れて、痛みで歩けなくなりました。この時は、痛みの場所も違うので痛風発作だとは思わなく、頑張りすぎによる故障かなと思っていました。2日経っても痛みが引かないので、病院に行くと痛風発作だと言われました。
食べすぎと過度な運動で尿酸値が上がり、痛風を発症しました。今は、また薬で尿酸値を抑えながら走っています。これからも、気長に痛風とお付き合いしていこうと思います。
[参考記事]
「痛風には無酸素運動と有酸素運動どちらがベスト?」