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痛風はストレスがあるとなりやすいの?

 

 あらゆる病気はストレスと密接な関係がありますが、痛風とストレスは関係があるのでしょうか。痛風になる患者さんは、働き盛りの中年の男性に多い傾向があるので、当然ストレスも多い世代です。

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◆ ストレスとは

 ストレスがたまった・・・とはよく言うものの、実際ストレスとは何でしょうか。

 ストレスは、何かしらの刺激を受けたときに生じる心や体に起こる反応です。物理的な刺激(頭が痛いなど)、環境(親が喧嘩ばかりするなど)、精神的なもの(明日テストがあるなど)まで、ストレスの原因は多様です。

◆ 痛風とストレスは関係する?

 ストレスは、痛風と関係するのでしょうか。痛風の原因は、尿酸値が高いことにありますが、ストレスが尿酸値に影響を与えるかどうか、詳しいことは不明です。

 しかし、元鹿児島大学の教授だった納光弘先生によればストレスがあると尿酸の排出力が弱くなり、尿酸値が高くなる傾向にあると言っていますので、ストレスを溜めない生活を送ることに越したことはありません。ストレスによる暴飲暴食も痛風の原因になりますので、いずれにせよ溜めないようにすることが大切です。

◆ ストレスによる暴飲暴食

 ストレス解消のために、お酒を飲みすぎてしまったり、甘いものを食べすぎてしまったことはありませんか?

 お酒の中でもビールはプリン体を多く含むアルコール飲料なので、嫌なことがあったからと言って、飲みすぎは危険です。プリン体の量に関係なくアルコール自体も痛風の原因なりますので注意が必要です。

 仕事でストレス漬けなのを、たまには大好きなお酒や甘いものなどを食べて発散させるのも良いですが、習慣化してしまうと肥満にもなり、さらにはプリン体の摂取量も増えて体に蓄積されてしまいます(痛風の人は肥満傾向の人が多い。BMI(肥満度)の数値が大きいほど尿酸値も上がっていきます)。

 増えすぎたプリン体は、必要ないので尿酸に変えて体の外に出そうとしますが、生活習慣がかなり乱れていると、排泄しきれず、溜まった尿酸が結晶化してしまいます。こうして、関節に尿酸塩結晶が現れると、痛風という病気になってしまいます。

◆ 日ごろからストレス発散を心がける

 尿酸値が高い人は、仕事をバリバリこなす人が多いようですが、仕事でストレスがたまることがあっても、暴飲暴食は避けましょう。できるだけ、家でゆっくりする、音楽を聴く、散歩する、旅行に行くなど、暴飲暴食以外のストレス発散方法を探しましょう。

[参考記事]
「私の痛風の原因はストレスと肥満です(実例)」

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