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[痛風と間違いやすい病気] 関節リウマチ

 

痛風と同じ、関節が痛む病気のひとつに、関節リウマチがあります。痛風と関節リウマチの症状の特徴をご紹介します。

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◆ 痛風の症状

痛風による関節炎は、尿酸値が高いことから、結晶化した尿酸(尿酸塩結晶)が関節に溜まることで起こります。前触れもなく、主に夜に突然現れることが多く、最初の発作は足の親指の付け根の関節に起こることが7割です。いくつもの関節が同時に痛むことはなく、一度関節が痛みだすと足が動かせないくらいの激痛に襲われ、患部が腫れあがります。

痛み自体は1週間程度でよくなってきますが、血清の尿酸値が基準値(7.0mg/dL)をオーバーしたまま放っておくと、また激痛が再発する可能性があります。患者さんのほとんどは男性で、女性にはあまり見られない病気だという特徴があります。

[参考記事]
「痛風発作とは」

◆ 関節リウマチの症状

関節リウマチは、関節が炎症を起こしますので、放っておくと徐々に骨が破壊されて関節が変形してしまいます。手足の関節に症状が現れることが多く、痛風のようにひとつの関節ではなく、いくつかの関節に症状が起こりやすい病気です。痛み方も、痛風は突然の激痛ですが、リウマチでは鈍い痛みが進行していきます。

また、リウマチの場合は、朝起きるときに、こわばりがあって、関節が動かしにくいのが特徴のひとつです。この朝のこわばりは、手足を動かしていると次第に関節が動かせるようになりますが、進行すると動かせない時間も長くなります。

痛風は、圧倒的に男性に多い病気ですが、関節リウマチは30~50歳代の女性に多くみられる病気です。関節リウマチでは、関節の腫れや痛みの他に、貧血や体の怠さ、血管や肺の炎症など様々な症状が現れる場合があります。

◆ なぜ関節リウマチが起こるのか

痛風は、生活習慣の乱れや遺伝的な要素から、体に尿酸が溜まってしまうことが原因ですが、関節リウマチはもちろん尿酸が原因ではありません。

関節リウマチは、自己免疫疾患のひとつです。私たちの体は、外からのウイルスや菌が入り込んできたときに、免疫がそれらを撃退するシステムを持っています。

しかし、この撃退する免疫システムが誤作動を起こすと、自分の組織(体)までも攻撃してしまいます。こうして、自分を間違って攻撃することで、軟骨や骨がだんだんと壊れてしまい、関節が変形するのです。そのままにすると、関節の機能が弱くなっていきますので手足を動かすことが困難になります。

◆ 関節リウマチの検査

問診で関節リウマチが疑われる場合は、X線検査(レントゲン)や血液検査を行い診断が可能です。もし、関節が痛む症状が出たなら、はやめに病院で検査を受けましょう。「リウマチ科」にはリウマチの専門医師がいますので、より安心です。

[参考記事]
「痛風は骨に影響を及ぼす。骨破壊に気を付けましょう」

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