この記事は30代の男性に書いていただきました。通常は痛風の患部は冷やしますが、この男性はお風呂に入って温めています。「お風呂で汗をかく+温める」という痛風の人にとっては「やってはいけないこと」を2つ行なっていますが、その結果、どうなったのか。その体験記事です。
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私は、痛風の痛みが出るようになって10年以上になります。ここ1年は、ダイエットで10kg以上体重を落とすことに成功したおかげで痛みが出ることがなくなりましたが、今までは年に1回は必ず痛風の痛みが足に出て苦労しました。
最後に痛風の痛みが出たのは、1年前の7月でした。その時は、2週間近くも親指の付け根が赤く腫れて痛みが収まりませんでした。通常は1週間くらいで痛みが治まる人が多いですが、私の場合にはダラダラと1か月くらい続くこともありますので、長期発作に当てはまります。
この発作の時に最初に行なったことは足を冷やすことでした。足が痛いので、炎症を抑えるために日中も足を冷やしていたのですがそれでも痛みは変わりませんでした。
足を温めてみた
なかなか引かない痛みを減らす為に次に行ったことはお風呂に入って足を温めることでした。痛風ではお風呂やサウナに入って汗が出すぎるとかえって尿酸値が上がる可能性があり、お風呂に長い時間入ることはしないものです。
でも、「冷やしていても良くならないなら、風呂に入って温めれば良くなるんじゃないのかな?まあ、それで悪くなってもどうせ自分の体だし、今より悪化してもまた冷やせばいいかな」と。実際にお風呂に入った時の感想ですが、正直気持ちよかったです。
痛風は、尿酸が関節部分で尿酸塩となって溜まり、その棒状の尿酸塩が関節で炎症を起こして痛みを起こす病気ですので、関節の炎症を抑えるためには冷やすのが普通です。ですが、温めるとどうなるのかを確かめたかったのです。炎症を起こしているのにお風呂に入るなんてと思うかもしれません。
しかし、お風呂に入る前は変化がなかった足の痛みがお風呂に入って足を暖めたら3日位で減っていきました。お風呂に入って温めていた時期と痛風発作が収まる時期が一緒だった可能性を考えましたが、それはないと思っています。
理由として
・風呂に入るまでの数日に痛みに変化がなかった(つまりずっと痛かった)。
・風呂に入るまでの数日に日によっては痛みが強くなったりした日もあった。
・風呂に入った翌日に足の痛みに変化が現れたのが実感できた。
ということが挙げられます。
しかし、風呂から上がって直後はしばらくしたらまた痛風の痛みが強くなってきました。これは失敗したかなと思ったのですが、とりあえずせっかく温めたのだから今晩は冷やさずにそのまま寝ようと思いました。一晩寝て起きてみると寝る前より痛みが減っていました。そして、昨日の朝と比べると足が少し楽になっているのが分かりました。
痛みに変化が出てきたので、これは効果があると思って毎日風呂で温めるようにして、日中も足を冷やすのを止めるようにしました。結局、この痛風発作の期間はお風呂に入る前が2週間、その後お風呂に入って痛みが完全に取れるのが1週間~10日位でした。
もちろん、この温める方法が全ての人に当てはまるとは思いません。しかし、同じ痛風の痛みで苦しんでいる人に少しでも参考になればと思います。
結論
お風呂に入って温めることですが、私の痛風のケースでは2週間位経って慢性的な痛みに変わってきている時期だから効果があったのだと思います。通常は温めることで炎症は悪化しますので痛風の痛みが出たばかりの症状の人は止めたほうが良いです。
私は薬に対してアレルギーがあり、自力で治すしかないという特殊事情がありますので人体実験的なことを行なっていますが、本心を言えば真似はしない方がいいですね。
[参考記事]
「痛風にお風呂やサウナは良い悪い?」