30代の女性に旦那さんの痛風について書いていただきました。痛風は捻挫と勘違いをされがちですが、放っておくと尿路結石などの合併症になりやすいです。
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私の主人は痛風を患っています。初めて主人が痛風になったのは28歳の頃でした。居酒屋でお酒を飲んでいるとき、足首にひねったあとのような痛みと違和感を感じ訴えていました。主人は元々スポーツなどをしていた過去があり、捻挫しやすかったこともあったため特に気にせずにいました。
痛みと違和感が強くなっても私も主人も痛風とは全く思わず、ただの捻挫だと判断し病院には行きませんでした。今思えば、これが痛風の始まりだったのですが、当時はロキソニンなどの痛み止めを飲み、足を冷やして痛みが引くまでやりすごしました。翌日はテーピングで足首をしっかり固め、仕事に行ったのでした。
そんな呑気に過ごしていた中、医師により捻挫ではなく痛風だと診断されたのは主人が30歳になってからでした。仕事から帰りバイクから降りた瞬間に足の甲に激痛が走ったとのことで、庭にしゃがみこんでいました。
前回の足首の違和感などすっかり忘れていたので、ひびがはいったのかと思い、慌てて近くの総合病院に行きました。そこで血液検査などを受け、初めて痛風と病名がついたのでした。以前の足首の違和感なども捻挫ではなく痛風だと知り、とても驚いたのを覚えています。しかし若さからか薬の処方はなく、食生活の改善をアドバイスされました。
それまでの生活
それまでの主人の生活は正直とても悪いものでした。ジュース、甘いお菓子、スナックが好きで、ジュースなどは1日2リットルは飲んでしまう程でした。私はお茶類を好み、主人は甘い飲み物を好むので自分たちの飲むものも別にしていたくらいです。
また主人は身体を使う外仕事なのも手伝って、ガッツリとしたスタミナ料理も好んで食べていました。高カロリーなものでも大盛り用の丼ぶりで好きなものを好きなだけ食べていましたが、たくさん動くから問題など起きないし、若いから痛風などとは無縁だと大きく間違えた思い上がりをしていました。身長が高く筋肉質だったため、特に問題ないと考えていました。
改善と対策
痛風と診断されてからは、夫婦で痛風について勉強をはじめました。それまで好んで食べていたジャンクフードや甘い飲み物、お菓子など食べるのを止めました。砂糖が尿酸値に影響すると知ったのはもちろん痛風の後です。
最初からすべてを一度にはやめられなかったので、徐々に減らしていくという方法をとりました。1日2リットル飲んでいたジュースを1週間に1本にすることから始めました。砂糖は麻薬と同じような禁断症状が出ることが知られていて、依存度はコカインよりも強いことがマウスの実験で分かっています。
ですので、ジュースなどの砂糖断ちも徐々に行うのが正解です。そして、プリン体が多い海老やレバーなども好物でしたが食べなないようにし、野菜と海藻類を多く食べてもらうようにしました。野菜と海藻類を食べると尿に一緒に尿酸を排出しやすくなるので、これは必ず朝食と夕食のメニューに入れています。
ただ、プリン体の多いものは避けることは基本ですが、ストレスにならないようにたまに少しだけ食べるように微調整はしてます。
現在
現在38歳になった主人ですが、一度極端に痛風対策をしなさ過ぎて、尿路結石を患ってしまったので、バランスを考えた食事制限をしております。尿路結石は痛風の合併症として知られていて、痛風なのに今までの生活を変えないと起こります。
また、疲れが溜まったり、どんなに気をつけて食事しても接待などが続いてしまうとくるぶし辺りがパンパンに赤く腫れあがってしまうことがあります。そんな時は痛み止めを飲み、しっかり冷やし安静に過ごしています。これは2、3日で治る時もあれば、1週間続いてしまうこともあります。しかし以前に比べると痛風の発作が出ることがぐんとなくなり、1年に1回あるかないかくらいになりました。
皆さんももし足に痛みが出た場合、捻挫などと自己判断をせず、痛風の可能性も頭に入れておいた方がいいと思います。そうすれば早く食生活を変えることができます。主人は痛風なのに捻挫だと思ったため、2年もの間、対策を行えませんでした。その間、ジュースも飲んでいたし、お菓子もたくさん食べていました。これが痛風の症状を深めてしまったと後悔をしています。
今後も痛風の発作がでてしまうこともあるかとは思うのですが、うまく付き合っていければと思ってます。
[参考記事]
「痛風と果糖や砂糖の摂り過ぎは関係がある?」