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痛風の人はカツオを食べても大丈夫?カツオのプリン体量は…

 

 カツオは、魚屋さんやスーパーに行けば必ず見ることができる、日本ではよく食べられている魚です。また、カツオを使った加工品では、カツオ節が有名ですが、だしを取るために使ったりと、日本料理には欠かせないものです。

 しかし、痛風や尿酸値が高い場合、カツオに含まれるプリン体は意外と多いので、注意が必要になります。

◆ カツオはプリン体が多い
 日本のカツオの漁獲量は高く、世界でも上位に位置しています。私たちにはお馴染みのカツオですが、実は魚の中でもプリン体が多く、100gあたりのプリン体は200mgを少し超えるくらいになります。これは、食品100gあたりに200mg以上プリン体が含まれる、高プリン食に該当します。

 また、カツオは生で食べるだけでなく、加工品にも利用されますが、加工後もプリン体はなくなりません。カツオ節となると、100gあたりのプリン体量は生のカツオよりも多くなり、490mgを少し超えるくらいになります。

◆ カツオを食べるときは量に注意
 カツオはもともと栄養のある魚です。高たんぱくで、脂質が少ないことから、低カロリーな食品です。また、血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)、脳の働きを活性化してくれるDHA(ドコサヘキサエン酸)も含まれています。ビタミンBやDも多いので、プリン体を気にしなくていいなら、健康に良い食品なのです。

 実際カツオのたたきを食べるとすると、一人前100gくらいはあるので、食べ過ぎるとすぐにプリン体の量が多くなってしまいます。1日のプリン体の摂取量は、高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(日本痛風・核酸代謝学会)で400mg以上にならないようにすることが推奨されています。この基準値を超えないようにするためには、カツオの食べ過ぎは控えましょう。

 基本的にプリン体は多かれ少なかれ、食品には含まれますので、カツオだけで1日のプリン体の摂取量の大部分を占めてしまうと、他にプリン体が多めのメニューを選んだら基準値を大幅に超えてしまう危険性があります。

◆ カツオ節のプリン体量
 カツオの加工食品であり、だしを取るときに使用するカツオ節もまた、プリン体が多い食品に該当します。カツオ節は、生のカツオに比べてプリン体量がかなり多いので驚くかもしれませんが、生のカツオと違って水分が抜けているので、グラムあたりでプリン体を考えると多くなるのです。そのためプリン体量は多く見えますが、冷奴などのトッピングでカツオ節を使う分には、さほどの量にはならないので、神経質に避ける必要はありません。

 カツオだしについても、大体1リットルの水にカツオ節30gくらいを使うので、大量のカツオだしのスープを飲まなければ、多少は口にしても大丈夫です。気をつけた方がいいのは、ラーメンのスープなど、カツオ節の以外にニボシといった他の高プリン食も入っていて、かつ塩分が多いものに関しては、もったいないと思うかもしれませんが、全て飲まない方が無難でしょう。

[参考記事]
「痛風の人はエビを食べても大丈夫?エビのプリン体量は…」

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