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痛風とストレスの関係性。ストレスを減らせば痛風発作も減らせる

この記事は50代の男性に書いていただきました。

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■突然の激痛

 今年、53歳になる男性です。激痛がおきたのは、今から約10年前のことです。朝仕事に行くために起床した時のこと、ベッドから起き上がるために床に足が着いた瞬間、左足の足首に激痛が走りました。

 「あれ昨日足首ひねったりしたかな?」と思いながらも、這うようにしてなんとかリビングまで行き、ソファに腰掛けました。しかし痛みは、和らぐどころかますます激しくなり、いても立っても居られないほどです。どのあたりが痛いのか確認するため手で足首を回そうとしますが、痛くてひと回しもできません。仕事があるし病院に寄ってから仕事に行こうと思い取りあえず家を出ました。この時、痛風のことは全く頭にありませんでした。

■その痛みはまるで骨折したよう

 その当時していた仕事は、ファミレスの店長でした。その日は、たまたま店長会議でしたので電話1本かけるだけで病院に行ってから仕事に行くということができましたが、通常の勤務でしたら痛みをこらえて病院にも寄らずに店舗に向かっていたと思います。

 いつもならスーツに革靴という出で立ちですが、革靴なんてとても無理、サンダル履きで近くの総合病院へ向かいます。痛みがあるのが左足なので、自動車の運転ができたのが幸いです。もし痛みが右足だったら運転ができませんので、普段徒歩10分の場所にある病院まで1時間近くかかったと思います。

 病院の受付を済ませ、待合室で待っている間にも更に痛みが増します。「この痛みは、間違いなく骨折だな」と思いましたが骨折するような出来事が前日ありません。もしやと思い先生に、「もしかして痛風ですか?」と尋ねると「一応血液検査をしましょう」と言われ、数十分待たされ「痛風ですね」と診断されました。

■それまでの生活習慣

 痛風になる原因は、血液中の尿酸が関節に溜ることで炎症を起こすためですが、尿酸値が高くなる原因の一つがプリン体の多く含まれる食物を摂取することですが、それほどプリン体を摂取しているとは思えず、どちらかというとバランスの良い食事をしていると思っていました。

 運動も人よりするほうで、やせ型の体型でしたので痛風になったのが意外でした。それ以外にも過度なストレスが痛風を発症させる原因になるようです。ストレスが一番痛風の発症要因になると言っている医師もいます。

ストレスが痛風を発症させる

 今はもう退職したのですが、数年前までファミレスの店長を20年以上続けてきました。傍から見ると、そんなに大変そうには見えないかも知れませんが、ファミレスの店長って結構ストレスの溜まる仕事でして、そのストレスの度合いも年々増すばかりです。お客さんのクリームから従業員の管理まで、そして売り上げの管理まで店長の仕事は多岐にわたります。

 痛風による合併症というのがあるらしいですが、私も過度のストレスのせいで痛風だけでなく精神障害も患うことになり、退職しました。どんなに悪い生活習慣よりも強いストレスの方が痛風を初めとして身体に一番悪いことだと身を持って知りました。

■痛風の治療方法

 痛風の治療方法ですが、尿酸値を下げるくらいしかありません。いざ痛風発作が起きて病院に駆け込んでも、すぐに治療はできません。まず痛みがなくなるまで鎮痛剤を服用して只々痛みが治まるのを待つしかありません。

 その時医者からは、水分を大量に取るように指示されます。大量ってどのくらいか尋ねると最低4ℓは、飲むように勧められました。そして痛みが治まったのち、治療として尿酸値を下げる薬(名前はわすれました)の服用が始まります。

■痛風治療 その後

 痛風治療を始めて3か月くらいたった時に尿酸値が正常値にさがったので、もう薬を飲まなくてもいいか医師に尋ねたところ、最低5年は服用し続けてやっと安定するものなので、まだ駄目だと言われ愕然としたのを覚えています。

 1年くらいは服用を続けたのですが5年服用しても、発作が起きることもあると知り通院もやめてしまいました。その後2回痛風発作を起こしましたが、最初に起こした発作に比べるとたいした痛みも感じず、鎮痛剤で凌ぐという方法で今に至ります。ファミレスの店長という重圧から解放され、ストレスが無くなったことも痛風発作が減った原因だと思います。

 ただひとつ言えるのが痛風発作を起きるのが必ず水分をあまり摂らない寒い季節だと気づき、1年通して水をたくさん飲むよう気を付けています。

[参考記事]
「尿酸値が14.3の高尿酸血症でしたが、薬は飲まず。再発するかも」

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