この記事は40代の男性に書いていただきました。
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1 痛風発症
私は40代の男性です。最初に痛風が発症したのは23歳のころでした。発症する1週間ほど前から足の親指の付け根にピリピリとした違和感があったのですが「なにこれ?」くらいにしか思いませんでした。
ある朝、足に激痛が走り、足の親指の付け根が赤く腫れあがり、居ても立ってもいられず病院に足を引きずりながら駆け込みました。
血液検査をして足を見ると医師は「痛風だね!」と半笑いで言いました。「はい?」 と言いますと、「聞こえなかった痛風だよ」と再度言われ、「今日は痛みどめの点滴してあげるから。薬は続けて、食事はプリン体の少ないもの食べてね」と、その日は点滴と飲み薬をもらい帰宅することになりました。点滴が効いたのか痛みは2日ぐらいで嘘のように引きました。
その後、仕事は朝早くから夜中の10~11時まで忙しく、痛風のことはすっかり忘れてしまっていました。
2 再発
忙しい毎日で痛風のことなど頭から消え去ってしまい、薬も飲まなくなり、最初の発作から1年たったある朝。また足に激痛が走り「やばい、再発だ!」とすぐに分かりました。今度は親指ではなく足の甲が赤く腫れあがり、足も地面につく事ができないくらいでした。
病院に再訪すると医師から「だから薬をちゃんと飲むように言ったのに」と怒られ、様々な合併症があることも教えられました。腎障害、尿路結石、腎不全、関節の変形など事細かに説明してくださり、「今、ちゃんとしないといずれ大変なことになるかもしれないよ」と言われました。
医師に言われた言葉は頭から離れずにはいましたが、仕事の忙しさにかまけて薬も飲まず、日々を過ごしていました。ある日の朝、三度目の再発をしました。
もうその時は医師もあきれ顔でした。「これ以上通院しなかったらもう治療してやらないぞ」と。仕事は立ち仕事の為、発作の度に仕事を休むこともできないですし、何より家族のためにちゃんと治療をしなければいけないと今更ながらに後悔しました。
三度目の正直といいますか本当にこの痛みには懲り懲りして今回ばかりはちゃんと通院しようと心に決めました。
3 現在
あれから紆余曲折、通院はしていましたが薬は飲んだり飲まなかったりしていましたが、ここ最近(2~3年)は真面目にちゃんと薬を飲むようにしています。それは年を取ったせいか体に気を付けるようになったからです。
最初の頃はウラリット錠、ユリノームを処方してもらい服用していました。引っ越しなどで転院したりして今、現在はフェブリック錠を服用しています。
最初に診てもらった医師の教えに従い食事にも気を使うようになり、プリン体の少ない海藻や、豆腐、豚肉など取るようにしていますし、若いころのように酒をガブ飲みするようなこともしなくなりました。
若い頃は毎日のように飲みに行き一晩でウィスキー1本開けることも・・・。もちろん今も飲みますが、ビールはプリン体0のビールを飲んだり、アルコール自体痛風に良くないので飲み過ぎないように管理しています。
おかげで発作はしばらく起こっていません。幸い合併症も今の所起こっていないですが、これからも薬と食事改善は続けていきたいと思います。あの激痛は二度と経験したくないので!