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夫の痛風の原因はお酒、遺伝、ストレス、そして喧嘩?

 

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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 痛風を発症して5年になる夫を持つ妻です。夫が初めて痛風の発作を起こしたのは25歳の時でした。

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一歩も歩くこともままならない

 まだまだ夜泣きが激しい1歳の娘がやっと寝入った明け方に、眠たい目をこすりながらリビングまで起きていくと、夫がリビングの床に寝転がり、汗だくで唸っていました。「どうしたの!?」と驚きの声を上げる私に、「病院に連れて…行って..ほしい」と絞り出すように懇願する夫。

 何か大病を発症したのかと慌てていると、「親指が痛い」と言っているではありませんか。寝不足である私は「指の痛みぐらいで……起こさないでよ」と思わなくもありませんでしたが、その尋常ならない様子が不安になり、娘を起こしてすぐに3人で救急病院まで車を飛ばしました。車に乗り降りするのもままならない夫がとても痛々しかったです。

痛風の診断と生活指導

 病院では一目で「痛風だね」と診断が下り、すぐにロキソニンが処方されました。後日結果をもらった血液検査にも異常な尿酸値が現れていました。そこから夫の痛風闘病生活が始まりました。

 病院でもらった痛風患者のための生活パンフレットによると、尿酸値を高めるプリン体の多い食べ物は、レバー、エビ、白子、アルコール飲料(お酒)など。それを見て夫は「昨晩の飲み会でエビの唐揚げや白子をたくさん食べ過ぎた……」とがっくりと肩を落としていました。

 毎晩500ml発泡酒3缶を飲むことを習慣としていた夫でしたが、痛風の発作がよほどこらえたのでしょう。その日からお酒は極力控え、尿酸を輩出するための水中心の生活に変わりました。私もプリン体の記載された食べ物表一覧とにらめっこしながら、少ないレパートリーの中でも何とか楽しんで食事をしてもらおうと様々な工夫をして料理を作っていました。海藻や野菜を積極的に食べると尿酸が排出されやすいと聞いて、今までよりも量を増やすようにしました。

周囲からの心ない言葉

 夫が傷ついたのは、痛風のことを「贅沢病だね」と周囲から揶揄されたことでした。若くして結婚した私達夫婦は貯蓄もなく、質素な食生活を送っていたため、「贅沢をしたのだから自業自得だ」と言われることが我慢ならなかったのだと思います。こう言っている人はもちろん痛風の知識はないですので仕方がないと思いますが、実際は贅沢病ではありません。レバーが贅沢でしょうか。飲食関係でいえば夫の痛風の原因はお酒でしょう。アルコールも痛風発作の原因ですので、毎晩お酒を飲んでいる習慣はやはり良くはありません。

 痛風の原因は飲食に限らず、「遺伝」や「ストレス」も関わっています。その後、実は夫の母や祖母が痛風を発症していたことが分かりました。このことから、遺伝的に痛風を発症しやすい体質であるかもしれません。また、25歳当時の夫は、若くて使い勝手の良いプログラマーで、無茶な納期を繰り返すブラック企業で明け方まで働くことが多かったのです。そのストレスも痛風発作の要因として大きかったはずです。

痛風を巡っての大喧嘩

 「風が吹いても痛い」と言われるほどの痛風の痛みを、後に夫は「陣痛より痛いと思う」と口走り、私と大喧嘩に発展したことがあります。確かに内側から直接神経を刺激する痛みとして類似するところがあると思うのですが、「そこまで言うなら一度でいいから出産を変わってほしい。陣痛の方が痛いよ」と言い返しました(笑)

 ちなみに女性の痛風患者割合は数パーセントで、ほとんどが男性です。夫は私が痛風の痛みを体験することがないと分かっていて、あえて陣痛を引き合いに出したのですが、今でも時々「どちらがより痛いかプレゼン」が行われます。まあ、痛風の発作は可能な限り起こってほしくない生活習慣病で、陣痛は喜ばしいことを迎えるために耐える痛みなので、比較すること自体が間違っていると思うのですけどね。

今では上手に痛風と付き合っている

 ブラック企業勤めの頃は発作を繰り返し、みるみる両足の親指の付け根が腫れ上がっていった夫でしたが、転職をし、条件の良い企業に勤めるようになってからは、発作も少なくなり上手に痛風と付き合っています。

 遺伝体質であることは変えることはできませんが、積極的に水分を摂り、適度な運動をし、お酒を控えるようにしたら、血液検査の尿酸値は正常範囲内となることが多くなりました。

 まだまだ、若いですので、家族のためにも、夫のためにも、食事の管理だけはしっかりしていきたいと思っています。ストレスも痛風には良くないので、なるべく喧嘩も控えます(笑)

[参考記事]
「痛風は遺伝するの?」

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