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菜食主義者なのに痛風になりました。原因はマラソンと体質

この記事は50代の男性に書いていただきました。

……

 今現在50歳ですが、私が初めて痛風になったのは33歳くらいでした。痛風歴は17年になります。初めて痛風発作になった場所は、左足の甲でした。あまりの痛みに立つことすらできませんでした。月曜の朝ということもあり、会社に電話をして歩けないので病院に連れて行ってもらえるよう応援をお願いしました。

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痛風の診断が出る

 元々マラソンなどの長距離が好きで、平日でも10km週末は50kmくらい走っていました(当時)。痛風発作の前日の日曜日はマラソン大会に出ていました。

 それを病院の問診でそのことを話すと、中足骨の疲労骨折の疑いがあるということでレントゲン撮影をしました。今では激しい運動と痛風発作の関連性は強いことが広く知られていますが、当時は激しい運動をしたからといって痛風発作の要因になるとは言われていない時代でした。

 しかし、レントゲンには一切問題がないというこで、もしかしたら痛風かもしれないと言われ血液検査をしました。原因は分からないけれど、あまりの痛みに我慢ができず、その日は痛み止めのボルタレンを処方してもらいました。

 後日病院に行き、先生から検査結果を聞きましたが、尿酸値は8mg/dl近くでした。その時に痛風という診断が確定しました。痛風手帳というものをもらい、食事制限やアルコール制限の話しを聞きました。帰りにはウラリットという薬をもらいました。この薬は尿をアルカリにすることで尿酸を溶け込ませて排出させることを目的とします。しかし、もともと薬などを飲むのが嫌いな私は、当然ながら飲んでいませんでした(笑)

私の痛風の原因

 私は痛風の原因になるアルコールはそれほど飲みません。会社の行事で飲むくらいで、私生活でもたまにしか飲みません。それに私は菜食主義者ですので、プリン体の多いレバー、イワシなどの魚の干し物など一切食べません。野菜のプリン体は一部を除いて高くはありません(ほうれん草の芽は少しプリン体が多いですが、私は食べません)。

 そのようなことから、当時から食事によるプリン体制限には疑問を持っていました。そのようなことを病院で話したのですが、すると遺伝的なものかもしれませんと言われました。

 その後もマラソン大会に出たりすると翌日に痛風発作になることが年に1回から2回ありました。痛くなる場所は足の甲(中足骨付近)か踝がほとんどです。なぜか痛風で一番多い足の親指が痛くなったことはありません。

 疑問を持ちつつ十数年が経ち最近になってやっとプリン体の疑問が解けました。最新医学では、体内にあるプリン体は食事由来のプリン体が2~3割で、体内で発生するプリン体が7~8割と言われるようになりました。調べてもらったところ、私の場合、食べ物が原因ではなく、体質と激しい運動(マラソン)が大きく関係していたのです。

 体質は尿酸が多く作られやすい体質(尿酸産生過剰型)or尿酸を排出しにくい体質(尿酸排泄低下型)がありますが、私は尿酸排泄低下型の体質であることが分かりました。

痛風の予防

 最近ではクエン酸が尿酸値を下げる効果があるのではと言われています。クエン酸は尿をアルカリにするので、尿酸が排出されやすくなるのです。また、クエン酸が持久力を向上させ疲労を軽減することは、いろいろな大学の研究でも数多く発表されています。

 そのようなこともあり、最近ではクエン酸を毎日飲んでいます。持久力に関してもクエン酸を飲んだ方が良いような感じですし、マラソンの前後にクエン酸を飲んでいるので、痛風発作になることは今のところありません。

 激しい運動をすると尿酸値が上昇するということが、33歳のころに分かっていればと思うことがあります。当時は、アルコールも飲まない上に菜食主義の自分の尿酸値がなぜ上がるんだろう?と疑問だらけでした。

 しかし今では、激しい運動が尿酸値を上昇させることや体質が影響していることが分かったので、それなりの対応はできています。あくまで、これは私の場合であって、プリン体を多く摂ることで尿酸値が上がっている人もいるでしょう。いくら食物由来のプリン体が2~3割だとしても、食べすぎると尿酸値は高くなります。

 自分なりの原因を知ることで対処ができますので、この記事が参考になれば幸いです。

[参考記事]
「クエン酸(柑橘類など)は尿酸排泄を助け、痛風予防になるの?」

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