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痛風のときは利尿薬を使っても大丈夫?

 

 痛風といえば、尿酸値が基準値をオーバーすることが理由ですが、この尿酸を体の外に出すために重要な方法は、尿として排泄することです。

 では、尿を出すように促すことが大切なら、利尿薬を使うことは効果的なのでしょうか。

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◆ 利尿薬はどんなきに使う薬?

 利尿薬は尿を多く出すために使う薬ですが、主に、むくみ(浮腫)や高血圧の治療に使われます。利尿薬は、血液中にある余分なナトリウム(塩分)を尿として排泄し、取り除きますが、ナトリウムは水を引っ張る特徴があります。そのため、ナトリウムを排泄すれば、余分な水分はナトリウムにつられて、体の外に出ていきます。

 こうして、むくみを改善し、血液中の水分が減れば、血管への圧力が減るので、血圧も下がります。

◆ 痛風のときの利尿薬の使用に注意

 尿酸は、尿から排泄されるのなら、利尿薬で強制的に体の外に出せば、尿酸値を下げられるのではと思うかもしれません。しかし、利尿薬の種類によっては、尿酸値が下がるどころか、逆に上昇し、あの激痛が起こる痛風の症状が現れる可能性が出てきます。

 利尿薬の中でも、ループ利尿薬やサイアザイド系利尿薬は、痛風や尿酸値が高いときは注意が必要です。しかしなぜ、これらの利尿薬が尿酸値を上昇させるのでしょうか。これらの利尿薬は、尿酸を尿に分泌する役割を持つNPT4というトランスポーター(尿酸の運び屋さん)を働かなくする作用があるので、尿酸を体外に排泄できなくなる副作用が出てしまうのです。

◆ 尿酸値を上げる利尿薬

 使用すると、尿酸値が上がってしまう利尿薬を簡単にご紹介します。ループ利尿薬は、利尿作用が強く、腎臓や肝機能が低下して、むくみがあるときに使われる薬で、血圧を下げる作用もあります。商品名では、ラシックスやダイアートなどがあります。

 サイアザイド系利尿薬は、むくみへの効果は穏やかで、ループ利尿薬よりも血圧を下げる作用が強いことから、主に高血圧の薬として使われます。ダイクロトライドやフルイトランなどの商品名が、この種類の利尿剤に該当します。

 もし、むくみや血圧を下げるために利尿薬が必要な場合は、薬の種類に気をつける必要がありますので、必ず医師と相談の上、使用するようにしましょう。

[参考記事]
「痛風に使える市販薬」

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