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体重と内臓脂肪の管理をしてから4年間は痛風発作なし。完治なのか?

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この記事は50代の男性に書いていただきました。

……….

痛風発作を生活改善と体重コントロールで薬に頼らないで避けることができたことを、発症から現在の状況までを通してお伝えしたいと思います。
私(男性)の痛風発症は4年前の50歳後半のことです。
生活習慣を含め、食生活について、発症以前を振り返ってみると、仕事の関係で出張・残業が多いため、とても不規則な生活を送っておりました。
食事は油の多いものを好んで食べていましたし、500mlの缶ビールを2・3本ほとんど毎日、飲んでいました。
このような食生活の結果として、毎年の健康診断では、再検査を警告されておりました。
尿酸値が7〜9mg/dlと徐々に高くなっていったので、医師からは注意を受けていました。
後から考えるといつ発作が起きてもおかしくない状態で数年間は過ごしていたことになります。
しかし、症状として現れていなかったため、聞き流しておりました。
その頃の体重は現在より10kg以上多く、BMIは27と肥満予備軍(肥満1)になっておりました。

痛風発作の前日の行動

痛風発作前日は、夫婦で旅行へ行っていました。
旅行1日目の夕食を外に食べに出て、私はビールをいつもより多めに飲み、つまみにモツ煮を食べました。
次の朝、旅先のホテルで目覚め、朝食を食べに行く時に、左足が痛いと感じました。
痛みの箇所は、左足の小指の第2関節あたりで、腫れも小さく、薄っすらと赤い程度でした。
しかし、どこでぶつけたわけでもないのでおかしいと思い、旅行を早めに切り上げて帰って病院へ行くことにしました。

痛風の診断

病院では総合受付というところに行き、症状を伝えました。
そして、回された診療科は「皮膚科」、そちらでの問診や検査を受け、その検査結果から尿酸値が高いことが判明し、「代謝内科」に回され本格的に痛風の検査を受けました。
検査は2回に分けて行いました。
1回目は、痛風発症の確認検査、2回目は痛風治療の方針決定のための検査でした。
1回目の検査では、血液検査と尿検査をしました。
検査では、尿酸(UA)が基準値の上限7(mg/dl)を越えているかどうか、そして、現在炎症が起こっているかどうかを調べるCRP定量/LAが一般値の0.3(mg/dl)を越えているかどうかの検査です。
あとは、尿検査で合併症(腎臓病、尿路結石、糖尿病等)についての検査が行われました。
尿酸値はわずかではありますが、基準値に対して7.3(mg/dl)と越えていることが分かりました。
また、CRP定量検査は、0.43(mg/dl)とこちらもわずかに越えておりました。
幸い、合併症については特に問題はありませんでした。
2回目の尿検査では、治療方針を検討するため尿中尿酸量検査、血液中の尿酸が尿でどれくらい排出されているかの検査を行いました。
説明によると痛風では尿酸の作成・排出パターンが3つあり、それぞれ治療の仕方が異なるとのことでした。
パターン1は、尿酸が過剰に作られて、排出が追いつかない場合
パターン2は、尿酸の排出ができず体内に止まってしまう場合
パターン3はパターン1と2が合わさった、尿酸が過剰に作られて、体内にとどまる場合の3つとのことでした。

尿酸値は一回目より数値が上がり、7.7となっておりました。
また、炎症は薬で抑えられ、CRPの値は0.02となっておりました。
尿の検査では、通常の尿酸の排出は行われているが、過剰に尿酸が作られていることが分かりました。

[参考記事]
「[痛風]尿酸が増える原因になる3つの型(尿酸排泄低下型など)」

診察と治療について

医師からは診断結果を告げられました。
「痛風です」とのことでした。
一回目の診察の時は、発作が起こっている時でしたので、痛風治療の薬は投与できないため、その日は、炎症止めの薬と痛み止めを処方してもらい帰宅しました。
二回目は発作が治まった時点ということで、2週間後に再度病院へ行きました。
そこで、2回目の検査を受け、今後の治療方法について医師から説明がありました。
この時の医師との会話はいまだに覚えていますので、再現します。
医師:
「痛風は薬を飲めば発作を抑えられますから、薬を出します、飲み続けてください。」

私:
「薬は飲みたくないので他の方法はないですか?」

医師:
「今までのような飲酒をやめ、食生活を見直せば、発作は起きなくなるかもしれません。しかし、あなたには無理ですよ。また、ここに来るようになってしまいますよ。今までの人はみんなそうでした。最初はいいのですが、やっぱり再発してここへ来るのです。素直に薬を飲んで、今までの生活を少し改善すれば良いのですよ。」

私:
「いえ、薬は飲みたくありません。生活改善で直します。」

この時は、無性に腹が立って仕方がありませんでした。

しかし、今となっては、この言葉がなかったら生活改善をしていなかったのできっと、再発していたと思います。
そういう意味では、すごい名医にかかったと思います。

食生活の改善と禁酒

私は、尿酸が過剰に作られ、排出が追いつかないタイプ1とのことだったので、過剰に作られる尿酸を抑え、速やかに尿酸を排出するためにはどうしたら良いのか調べました。
調べた結果、尿酸はプリン体から作られ、飲酒は尿酸値を上げる作用があると知りました。
さらに、BMI(体重kg/身長(m2))と尿酸値には弱い相関があり、特に内臓脂肪が多いと尿酸値が上がると言われていたので、体重のコントロールを行なうことにしました。
私は自分で、内臓脂肪量(kg)とBMIを使って計算して相関を調べたところ近似値が得られました(相関を求める式があるのですが、ここでは省略します)。
この時の相関係数はR2=0.69と比較的高い相関を示していました。
これらの関係から、私の場合はBMIが27を越えると尿酸値は7を越えることになるので、発作を起こす可能性が出てきます。
一方でBMIが24より下回れば尿酸値は6以下で、発作は起きにくいことになります(私の場合)。

食生活の改善として、プリン体を多く含む食品は避けるようにしました。
プリン体が多く含まれている食品は、カツオ、レバー、乾物と健康食品の一部などであることを知りました。
酒類は全て止めるようにしました。
さらに、尿酸を速やかに排出するために、1日に水を2リットル以上飲むようにしました。
あとは、体重のコントロールですが、普段の生活で座っている時間が長かったので、食事制限をして、摂取カロリーを最大1500kcal以下とし、毎日大体の摂取カロリーを記録しました。
半年間で約15kgの減量してBMIは 23となりました。
運動に関しては、軽めの運動を行うようにしました。

生活改善の結果と今後

体重とともに尿酸値も下がり、半年後には尿酸値は6mg/dlまで下がりました。
ただ、医師が言っていたように、この段階が最初の段階ということを肝に命じ、再発防止として、現在もプリン体の摂取制限と禁酒、体重維持を続けています。
その結果、BMIは24以下、健康診断で検査した尿酸値は6mg/dl以下を維持しています。
しかし、体力の回復を図るため、摂取カロリーは1550kcalと少し増やしました。
ただし、内臓脂肪と尿酸値に関連があることを考えて、今後もBMIを監視して、その都度、摂取カロリーは見直して行くつもりです。
生活改善をしてからの4年間(現在まで)は痛風発作が出ていないことを付け加えておきます。
この生活にしてから、困ったことも3つありました。
1つ目は、それまで着ていた服が全部大きくなってしまったことです。
着ることはできるのですが、だぶだぶでみっともないと言われて、必要なものを買い換えました。
2つ目は、急激に体重を下げたので、体力が落ちたように当初は感じたことです。
3つ目は、普通の食事量では多すぎて余らせてしまうことが多くなったことです。

最後になりますが、きつい言葉で私に治療方針を説明してくれた医師は、もしかすると、私に「自ら病気を克服するように」と言っていたのかもしれません。
ですので、その医師には今でも感謝しています。

[参考記事]
「肥満になると痛風になりやすいの?」

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