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痛風の人はマグロを食べても大丈夫?マグロのプリン体量は…

 

 日本人が大好きな魚は、マグロであると言っても過言ではありません。お寿司やマグロ丼に焼き魚、煮魚、加工品に至るまで、マグロは日常的に見かける魚です。魚類は元々プリン体量が、野菜などに比べると高いものが多いのですが、マグロも痛風や尿酸値が高いときには気をつけた方がいい食品なのかをご紹介していきます。

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マグロに含まれるプリン体量

 マグロはどこでも買える魚なので、食卓に並ぶ機会も少なくはありません。では、マグロはプリン体の多い食品なのかというと、実際はプリン体の多い食品である「高プリン食」には該当しません。

 高プリン食の基準は、食品100g当たりにプリン体が200mg以上含まれていれば該当しますが、マグロの場合は、100g当たり約160mgですので高プリン食ではありません。しかし、マグロはプリン体がすごく少ないとも言いがたい食べ物になります。

マグロは酸性食品

 魚類は酸性食品なので、多く食べてしまうと、尿が酸性側に傾きます。体の中の余分な尿酸は主に尿から排泄されますが、尿が酸性側だと尿酸が尿に溶けにくくなります。結果、尿酸を体の外に出そうとしても、出にくい状態なので、尿酸値が下がらなくなる可能性があるのです。魚類であるマグロも酸性食品ですので、継続してたくさんのマグロを食べると尿酸値が下がらなくなることも考えられます。

 逆に、ほうれん草やにんじんなどの緑黄色野菜や、わかめなどの海藻はアルカリ性食品なので、尿をアルカリ化させて尿酸の排泄を促してくれます。ですので、マグロだけ食べるという食べ方ではなく、野菜などと一緒に食べるのが痛風の予防には一番いいです。

マグロは食べ過ぎない

 毎日大量に食べなければ、マグロは栄養がある魚なので、全く食べないようにする必要はありません。マグロには、ビタミンDやカルシウム、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)も多く、生活習慣病の予防にも良いとされています。

 プリン体の1日の摂取量の基準は、400mgを超えないようにすることが、日本痛風・核酸代謝学会の高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインで推奨されています。お寿司で少し食べる分には、マグロの量もそれほどにはならないので大丈夫ですが、お刺身でマグロを125g食べるとすると、摂取されるプリン体は200mgを超えてしまいます。おおよそですが、お寿司に乗ってるマグロは15gくらいですので、約8個食べるとプリン体は200gになります。食事の中のプリン体はマグロだけではないですので、1食でプリン体の摂り過ぎは良くありません。

 また、マグロはお酒のおつまみになりますが、アルコールは痛風に良くありません。ですので、お酒を飲みながら、お刺身をたくさん食べることは控えた方がいいです。

アルコールの中で、とりわけプリン体を多く含むのがビールですが、そもそもアルコール自体はプリン体が尿酸に変わるのを助けてしまう働きがあります。
また、腎臓の機能を低下させるので、尿酸を排泄する力も低下させてしまいます。

[参考記事]
「痛風の人はサンマを食べても大丈夫?サンマのプリン体量は…」

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