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痛風は足の甲にも起こるの?

 

 痛風の激痛が起こる体の場所で多いのが、足の親指の付け根ですが、同じ足でも甲の部分に痛風が起こることがあるのでしょうか。結論から言うと、足の甲にも痛風は起こることがあります。

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足の甲にも痛風は起こる可能性が

 足の甲は、足の指の付け根から足首までの部分になり、医療の世界では少し難しい言い方で、足背(そくはい)と呼ばれ、この部分にも痛風が起こることがあります。

 痛風の症状の特徴は、突然関節に起こる激痛になります。その上、痛いところが腫れ上がって赤みを帯び、このような症状が出たときは、あまりにも痛くて、動かすことができないほどになります。

 なぜこのような状態になってしまうかというと、血液中の尿酸値が7.0mg/dLの基準値をオーバーしていることが挙げられます。尿酸は多すぎると結晶化し、だんだん関節に溜まっていきます。この後、なんらかの刺激が加わったり、尿酸値が急激に変動するなどの負荷があると、関節に溜まった尿酸の結晶が、関節の間に放出されてしまいます

 すると、白血球などの細胞が結晶を取り除こうと働き、このときに放出される炎症を起こす物質が、患部を腫れ上がらせるのです。

 最初の痛風が起こるほとんどの場所は、足の親指の付け根の関節になりますが、足の甲もいくつもの骨で構成されているので、骨と骨が繋がっている部分である関節がたくさんあります。つまり、足の甲にある関節にも尿酸の結晶が溜まり、痛風の激痛が起こる可能性があるのです。

 ちなみに、痛風の症状が出やすい場所は、血流が少なくて冷えやすく、運動量が多い部位です。このような部位には、尿酸の結晶が関節に出てきやすい特徴があります。足は体の中心よりは冷えやすく、歩いたり走ったりする過程で負荷もかかりやすいことから、痛風の起こりやすい部位となります。

痛風以外の足の甲が痛む原因

 足の甲に痛みや腫れの症状が出るのは、痛風だけとは限らないので、痛風以外の原因もいくつかご紹介します。

 例えば、リスフラン関節症も痛みと腫れが足の甲に現れます。リスフラン関節は、足の甲の真ん中あたりに位置し、5本の指の骨と甲の骨の間に存在する関節です。この関節に負担がかかり、炎症や変形が起こると痛くて歩けなくなることがあります。自然治癒は無理なので、病院に行ってしかるべき治療をしなければなりません。

 また、中足骨疲労骨折(ちゅうそくこつひろうこっせつ)も足の甲が痛みます。難しい名前ですが、長時間歩く、激しいスポーツをした後に起こることがあります。リスフラン関節症も中足骨疲労骨折も、偏平足や外反母趾の人がなりやすいことがわかっています。

 そして関節が痛む病気に関しては、関節リウマチも有名です。一つの関節が痛む痛風と違い、この病気は複数の関節が痛むので、足のいくつかの関節が痛いときは、関節リウマチの検査をする場合があります。

足の甲が腫れたら病院へ

 痛風の場合は、数日間強い痛みが続いても、そのうちに痛みが引くので、治ったかのように思えるかもしれませんが、尿酸値を下げない限り、また同じような痛みがやってくる可能性は十分にあります。

 足の甲に痛みや腫れを伴う症状が現れたときは、痛風でなかったとしても外科的な処置が必要なケースもあるので、まずは病院に行って診断を受けることをお勧めします。

[参考記事]
「痛風は手首にも起こるの?偽痛風との違いに注意」

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