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閉経後に起こる痛風への影響

 

 痛風は、男性に圧倒的に多い病気なのは良く知られています。女性も全く痛風にならないわけではないのですが、男性ほど痛風になりません。

 女性と男性の大きな違いと言えば、男性には起こらない月経があります。しかし、年齢が50歳くらいと、ある程度まで年を取ると自然と月経は来なくなり、閉経を迎えます。

 実は、女性が痛風になりにくい理由は、この月経が起こるまでの女性特有のメカニズムに秘密があります。

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なぜ女性は痛風になりにくいのか

 痛風は尿酸が体の中に増えすぎたことが原因ですが、この尿酸は主に腎臓から排泄されます。女性は、エストロゲンという女性ホルモンがあるので、男性よりは尿酸の排泄を上手にできる体質なのです。

 もう少し詳しく説明すると、女性ホルモンのエストロゲンは「URAT1という尿酸を再び体に吸収させる働きを持つ物質」を抑える働きがあるので、尿酸は尿に行きやすく、排泄されやすいのです。このような理由で、女性は男性より痛風になりにくいのです。

なぜ閉経後に女性ホルモンが減るのか

 そもそも女性ホルモンとは、どういう役割を果たしているか、またなぜ閉経後にエストロゲンという女性ホルモンが減少するのかを説明します。

 まず、脳から卵胞のもとになる原始卵胞を刺激する「卵胞刺激ホルモン」が分泌されます。そしてこのホルモンの作用で原始卵胞が成長して成熟卵胞になり、ここから「エストロゲン」が分泌されて子宮内膜を厚くするように働きかけます。子宮内膜はよくベッドに例えられますが、フカフカのベッドの上に受精卵が安心していられるように「厚く」するわけです。

 そして、エストロゲンの分泌量を脳が察知して、「黄体形成ホルモン」が分泌されると卵胞から卵子が飛び出す排卵が起こります。卵子が出た後の卵胞は「黄体」と呼ばれるものになって「プロゲステロン」を分泌し、受精卵が子宮内膜に着床できるように働きかけます。このとき、エストロゲンもちょっとですが分泌します。

 しかし、受精しなかったときは、子宮内膜ははがれて、経血として体の外に出ていくのです。これが月経になります。

 尿酸値に影響する女性ホルモン「エストロゲン」は、月経が起こるまでの仕組みの中で登場するということは、閉経を迎えると当然分泌が少なくなります。その結果、閉経後は若い頃と比べて痛風になりやすい体質に変わることになります。

女性の痛風のほとんどは閉経後に起こる

 閉経後は、女性ホルモンが少なくなるので、尿酸値が上がる可能性が閉経前より高くなることは、お分かりいただけたのではないでしょうか。

 女性で痛風を発症する場合のほとんどは、閉経後となります。もちろん閉経後に、尿酸値の上がり方が男性と同じようになるといっても、暴飲暴食をさけて生活習慣をきちんとしていれば、痛風にならずに済みます。

 閉経後は尿酸値だけでなく骨密度などの色々な体の不調も現れるので、生活習慣には十分気をつけて、健康を保ちましょう。

[参考記事]
「痛風になりやすい体質は存在する」

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