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痛風の合併症である腎臓病になりました。アルコールを減らしたが….

この記事は痛風歴15年以上の男性に書いていただきました。15年を経過したあたりから、痛風の合併症である腎臓病になってしまいました。

……….

 痛風は尿酸値が高い人がなる病気ですが、尿酸値が高くてもそれまでは何ともなかったのが、ある日突然激しい痛みが起こり始めるのが特徴です。初めての痛風では足の親指の付け根に現れることがほとんどです。初めから足首など大きい関節に現れる人もいますが、極まれです。

 私の場合も15年以上前になりますがまず右の親指が歩けなくなるほど痛くなりました。夏の暑いときに発症したのですが、原因として考えられるのは、1日中炎天下で交通整理をして働き、水分を摂らなかったことと、終わった後でビールを大量に飲んだことだと想像します。その後すぐには発症せず、2~3日してから急に痛みが出てきました。

 痛風発作の起こった日は歩けないので仕事は休みましたが、次の日から這うようにして通いました。家から職場まで通常は歩いて10分程度なのですが、このときは20分以上かかりました。交差点を渡るのにも一苦労。信号が青に変わってすぐに渡り始めたのですが、痛すぎて歩きが遅くなり、渡り切る前に赤になってしまいました。こうして1週間ほどは苦労しながら歩いて往復しました。

 最初は間断なく痛みは続いたのですが、だんだん痛みの間隔が開いていき、ほぼ1週間ほどで全く痛みはなくなりました。

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薬の種類と用量

 足が痛くなってからすぐに医者に行って痛み止めを処方してもらいました。血液が酸性になっていると尿酸が結晶化しやすくなるため、アルカリ性にするように指導されました。アルカリ性にすると尿に尿酸が溶けて排出しやすくなります。

 こうして1週間ぐらいすると、痛みは取れましたが、治療をしないとまた発症するからと、薬をもらって飲み続けました。最初は「ザイロリック」という薬で、1日2回飲んでいました。その後、新しい薬が発売されたので「フェブリク」に変え、1日1回朝だけ飲んでいます。どちらも尿酸の生成を阻害する薬です。フェブリクは20mgが1錠になっていて、1回あたり半錠、10mgを飲んでいます。

痛風前後の食事や食生活

 痛風発症前は腹いっぱい食べることが多く、アルコールも大量に飲んでいました。カロリーは全く気を付けていませんでした。

 痛風発症後は、まずビールはプリン体を含むことと、アルコール自体も尿酸の生成を促進することから、飲み過ぎないようにしています。アルコールは今でも大好きですが、1日に小さなグラス1杯までです。

 レバーなどプリン体を多く含む食品も摂らないようにしています。タンパク質は、植物性の豆腐や納豆などの大豆製品を多く摂るように心がけています。また、朝はヨーグルト、牛乳などの乳製品を摂るようになりましたし、ブロッコリーなどの野菜類も以前に増して多く摂るようになりました。大豆製品、乳製品、野菜も尿をアルカリ性にする作用があるので、お勧めです。

医師に言われたこと

 最初はビールだけを控えていて、日本酒はたくさん飲んでいました。医師に聞いたところ、アルコールはどんなものでも尿酸の生成を促進するから、大量に飲むのは控えたほうがいいと言われました。

 また、医師には血液の酸性・アルカリ性を意識してくださいと言われました。尿のpHが6.0未満だと酸性尿とされ、尿酸が溶けにくくなり、結石などの原因となります。したがって、血液を酸性にする肉類を減らし、アルカリ性にする野菜や海藻類を積極的に摂ることが良いとのこと。

痛風の合併症

 痛風の合併症の一つに腎臓病がありますが、これは尿酸の結晶が腎臓に溜まることで、腎機能が低下することが原因です。私の場合も痛風を発症してから15年後ぐらいに慢性腎臓病を発症しました。腎臓病の進行度合いの基準となる血液中のクレアチニン値が2.0近くまでなりました(詳しくは説明しませんが、この数値は相当悪い)。腎臓病が悪化すると慢性腎不全になり、最終的には人工透析になる可能性もあります。

 腎臓以外の合併症(高血圧や尿路結石など)はまだ発症していませんが、これから先は分かりません。ですので、先ほどお伝えした食品を摂るように心がけています。

[参考記事]
「痛風になると腎臓が悪くなって人工透析になる可能性がある?」

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