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痛風は背中や腰にも起こるの?

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 痛風は背中などの体の中心部分よりは、手足や膝などに症状がでやすいものです。しかし、痛風の原因である尿酸値を下げずに放置しておくと、稀ですが背中に影響が現れるケースもゼロではありません。

脊椎にできる痛風結節

 尿酸値7.0mg/dL以上になると高尿酸血症と呼ばれる状態ですが、尿酸値を下げずに放置しておくと、尿酸の結晶が関節や組織に沈着し、さらにそのまま放っておくと、結晶同士がお互いにくっついて「痛風結節」という塊(かたまり)をつくり出します。大体の痛風結節は手足や耳などにできることが多く、体の中心である背中に現れることはあまりありません。

痛風結節(つふうけっせつ)とは何でしょうか。これは、皮下組織などにコブのようなものができる病気です。もっと詳しく説明すると尿酸塩結晶が、お互いにくっつきだして、大きくなってしまい、それにより患部が炎症することで発生するコブ(肉芽腫)です。

痛風のような関節炎は痛みが生じますが、痛風結節は痛みはありません。結節の中は白色のネバネバ状で、皮膚が薄くなり、破れると中身がでてきます。

このサイトの「痛風結節とは」から引用

 しかし、稀ではありますが、痛風結節が背中のちょうど胸のあたりにある背骨(胸椎)の椎間関節(背骨をつくる椎骨とよばれる骨を繋ぐ関節)に発生することがあります。そして、尿酸の結晶の塊(かたまり)である痛風結節が神経を圧迫して、胸髄症という病気を発症させた例もあります。胸髄症という病気について補足します。人間は、脳から体の各部に通信を行うために「脊髄」という神経の幹を持ちますが、これはとても大切な神経なので、背骨の中に守られています。脊髄は、首のあたりを「頚髄」、胸のあたりは「胸髄」、腰のあたりは「腰髄」というように場所で呼び方が変わります。胸髄症という病気は、何らかの原因で「胸髄」が圧迫を受けて、痛みや足が動かないなどの障害が現れる病気です。

 このように尿酸値を下げないと、かなり稀ではありますが、背中に影響がでるケースもあるのです。

偽痛風からの急性腰痛

 痛風と似た症状が現われるものの、尿酸値は正常で尿酸の結晶も確認できない場合は、他の病気が疑われます。もし、痛み出した背中から、尿酸の結晶ではなく、ピロリン酸カルシウムの結晶が見つかったら、偽痛風と診断されます。しかし、偽痛風は通常足や手などに起こることが多く、腰椎の関節に現れて腰痛を起こすケースは非常に珍しいです。

偽痛風の正式な病名は「ピロリン酸カルシウム結晶沈着症」と言います。この病気は、関節の軟骨と関節腔(関節液)の中にピロリン酸カルシウムという物質の結晶が溜まる(沈着)ことで関節炎が起こります。

偽痛風の症状は、関節炎なので、痛みと腫れが起こります。関節炎の症状は、膝、ひじ、手首、足首などの抹消関節に起こりますが、足が動かせないくらいの激痛が起こる痛風と比べて、偽痛風の発作は、痛み方がさほどではありません。

このサイトの「偽痛風とは何?痛風とは違うの?」から引用

尿路結石による背中の痛み

 高尿酸血症になると尿が酸性方向に傾くので、尿酸が溶けにくくなり、尿から出ていく量が減ります。すると、尿酸を軸にしてカルシウムの塊(結石)ができやすくなります。尿路結石の代表的な症状である激しい痛みは、この塊(かたまり)がどこに現れるかで違いますが、尿管に結石があると背中の腰付近からお腹に強烈な痛みが起こります。

 痛風患者の1~3割にこの尿路結石がみられますが、尿酸値が高くて急に背中が痛くなったら尿路結石の可能性もあります。中には、足の関節に痛風発作がでるより先に尿路結石の症状がでる場合もありますので、腎臓に負担をかけないように、尿酸値は基準値以内に下げましょう。

[参考記事]
「[痛風の合併症] 尿酸値と尿路結石は関係あるの?」

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