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痛風発作による激痛が起こり、ほうきを杖代わりにして病院へ

 

この記事は20代の男性に書いていただきました。

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痛風前夜

 23歳で就職するまで痛風というものがどういう病気なのか、それすら知りませんでした。「尿酸値が高い。2ケタじゃないけど。もっと痩せなさい。あんたこのままじゃ痛風になるから」…..会社の定期健診のあと、保健師に指導されて、初めて「痛風」という病気があることを知ったくらいです。その後も定期健診の結果を受領するたび、尿酸値が高い点について口頭で注意されたのですが、食生活を変えるといった行動はいっさい取りませんでした。

そいつは突然やってきた

 2011年4月3日の深夜、というよりも4日の早朝といったほうが正しいかもしれません。目覚め、トイレに行こうと立ち上がろうとした瞬間、右足の中指の付け根部分から激痛が!思わず尻もちをついて、なにか踏んだではなかろうかと足を見ても、怪我をした様子はない。床に触れていない状態では、付け根部分が熱く感じられるものの、そんなに痛みもないのです。今度は自分の指で、痛みのある部分を押してみました。途中で手を思わずひっこめるほどの激痛。

 もしかして、これが痛風なのか?しばらく考えているうちに、尿意を思い出しました。そうだ、トイレにまず行かなきゃ……。と言っても、歩ける状況ではありません。四つん這いになり、少しずつトイレに向かって動きます。普段なら1分以内の距離に、どれだけの時間をかけたでしょうか。気づいたら、空がぼんやりと明るい……。

 幸運なことに、病院は県道をはさんで反対側。ベランダごしに見える位置にあります。病院が開院する時間になるまでじっとして、自力で行くしかなかろう。でも、杖もなければ車いすもない。どうするんだ?しばらく考えた結果、箒(ほうき)を杖代わりにして、病院まで歩くことにしました。

 この原稿を書くにあたり、googleマップで距離を計測したところ、徒歩3分の場所です。横断歩道が青になり、渡り始めましたが、なかなか足が進まない。追い越し禁止の黄色線の上までくるのがやっと。クラクションを鳴らして、横を車が通り過ぎます。やっとの思いで病院にたどり着き、玄関先でこけてしまったところを、病院の事務員に助けていただき、事情を訴えて、車いすを貸していただきました。

 その後、尿酸値を調べるために血液検査を受けましたが、この病院ではその日に結果が出るとのことで、痛みどめを貰って、いったん家に帰りました。午後病院に行くと先生からは「尿酸値が9.2ですので、基準値以上です。痛風ですね。」とのことです。そして、プリン体が多い食品リストを頂いて、家に帰りました。

その後

 幸いにして、それ以降、痛風の発作は起きておりません。健診で相変わらず保健師に標準体重まで減量するよう指導されますが、体重と体型を現状でキープがやっとの状況です。ですので、現状では薬に頼っている状態です。

 食生活については、まず、食べる量そのもの見直しを行いました。発作前と比較して、だいたい6~7割程度の量になったと思います。よくプリン体対策に、ビールをやめて焼酎やハイボールにする、といった意見を見かけます。

 ただ、どうしても焼酎もハイボールも2杯目、3杯目と進むにつれて濃くなりがちで、結果としてアルコールを大量に摂取することになりますから、私は逆に、外での飲酒はアルコール度数の低いビールのみにするようにしています(アルコール自体も痛風には良くない)。

 発作後、ザイロリックを処方されております。当初は1日計2錠でしたが、いまは朝1錠のみとなりました。服薬する生活はこれからも続くと思いますが、発作だけは起こさないよう、努力していきたいと思います。

[参考記事]
「痛風の合併症「尿路結石」で激痛が走り、夜間の救急外来へ」

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